2018年 7月 22日 (日)

光市母子殺害事件と裁判員制 ドキュメンタリー見て考えた

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   NHKが、民放との垣根を越えて各種受賞作品を放送した。BS2の「ザ・ベストテレビ」。13時から18時までビッチリあってこれが第1部。翌週に2部もある。

   賞とは、「地方の時代映像祭」や「ATP賞」などだ。出演は、映画監督の井筒和幸、ドキュメンタリー作家の森達也、元モー娘の吉澤ひとみ、作家の室井佑月。

   その中で、昨2008年の民放連賞テレビ報道番組部門で最優秀賞をとった「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」(東海テレビ)を取り上げたい。犯行当時少年だった被告に死刑を適用すべきかどうかで大きく社会問題になった事件を追った番組だ。山口県で起きて広島高裁が舞台なのに東海テレビ作品だというので、おや?と気になった。

   よく取材していて、しつこいまでにカメラをよく回していた。ナレーターの寺島しのぶも落ち着いた感じで良かった。ディレクターが出てきてゲストらの質問に答えてもいた。弁護団に死刑反対論者が集まっていると言われたが、そういう弁護士だけではなかった、などと話していた。

   裁判員制が始まった今、あらためてこの事件を考えると、「ボクには裁判員はできません」と思ってしまう。自信がない。犯罪自体は極めて残虐で悪質だ。一方で、被告は子どものころに母親の自殺や父親からの暴力などを経験するなど精神発達の遅れも指摘された。過去の判例から、被告の年齢や殺害した人数なども考慮に入れなくてはならない。それで結論を出せと言われても、やはり難し過ぎて判断できない。素人が判断できることなのか、今さらながら裁判員制に大きな疑問を感じた。

   東海テレビの番組は、弁護士たちを追い続ける、映像的には決して派手なものではない。しかし、淡々と動きを粘り強く追ったもので、立派な作品にし上がっていた。淡々と、というのがなかなか難しいところだが、よくできていたと思う。

      こんなんで 裁判員に なれるかな

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