中野美奈子レポートの波紋 エリート教育か平等か

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   <テレビウォッチ>FNSチャリティーキャンペーンで訪れた中野美奈子アナの最貧国・シエラレオネ共和国続報。残念ながら中野は、貧困から脱しきれないシエラレオネの現実をサーッと撫ぜて終わった。 

この子だけを…

   今回、中野が取材したのは首都のフリータウンから東に200キロ離れたトンゴ。世界で最も良質のダイヤモンドが採れるところで有名だ。

   そのダイヤの採掘場。といっても外国資本がとっくに機械で掘り尽くした場所で、100人ほどの少年たちがさらに掘り返し、小指の先ほどのささやかなおこぼれを頂戴する仕事に従事している。

   中野が「成果あった」と聞くと、「10か月働いて1個のダイヤを見つけた。1万レオン(300円)もらった」、「1年働いて1個見つけた2万レオンもらった」。

   その中の1人、きれいな英語を話す少年(13)に中野の目がとまった。小学校の成績は学年でトップ。しかし、内戦で父親は戦死、中学進学をあきらめここで働いているという。

   少年は「実は中学へ行きたくて、潜って授業を受けていたんだ。でも先生に見つかり、ドロボーっていわれ追い出された」。

   中野はこの取材で「この子たちを原石のまま終わらせてはならないと思った」という。

   キャスターの小倉が「こういう子を立派に育てていけば、国のために非常に役に立つと思うんですが、この子だけをというわけにはいかない」と。

   ただ、ニューズウィーク日本語版編集長の竹田圭吾はかなり違った視点を……

   「順番からすると、貧困から抜け出すにはエリートが必要だと思う。子供たち全体を救うのではなく、この子みたいに勉強に意欲がある子供を集中的に援助した方が最終的により多くの子供が救われるかもしれない」

   シエラレオネは、富の象徴であるダイヤモンド産出国でありながら、利権を外国資本に握られ、地元には関税という形で入るが、政府役人が懐に入れてしまう。

   富の象徴が国民の生活に寄与しないアフリカのこの歪んだ構造は以前から言われている。

   国を越えた支援の在り方についてもっと懐疑的になっていいというのが正直な印象だ。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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