2024年 3月 29日 (金)

かぐや「墜落」まで3・2・1… 静かな映像、静かな人気

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   <テレビウォッチ>2009年6月11日、日本初の月周回衛星「かぐや」が月面に落下した。月面着陸を果たしたアメリカのアポロ計画以来最大といわれる月探査計画で、かぐやはさまざなデータを収集。ハイビジョンカメラで捉えた月面映像などが話題となってきた。

   そして約2年間の月探査活動を終えて、「制御落下」――。地球上ではなかなか目にしない事態だが、計画通り、地表に墜落させられたのだった。

   動画サイトのYouTube(ユーチューブ)には、かぐやが月面に衝突するまでの最期の記録映像「『かぐや』地形カメラによる制御落下軌道の3D動画」が公開され、1週間弱で約30万回再生と、静かな人気を呼んでいる。

   音もない静かな月の世界を、移動しながら映し出すカメラ。徐々に灰色の地表が迫り、最後には漆黒の闇が訪れる。約1分間の短い動画なのだが、深い感慨をいだいた視聴者は少なくなかったようだ。「かぐやいままでありがとう」「いい映像と月の神秘をありがとう 」「最後が寂しいな おつかれさまでした」と、かぐやとの別れを惜しむコメントが寄せられている。

   ところで、「かぐや」の最期は月に墜落させる以外にありえなかったのだろうか。宇宙航空研究開発機構(JAXA)公式サイトでは、月を半永久的に周回させるなど他の方法も検討されたが、コスト面やミッションの確実性などとの兼ね合いで今回の方法を取ったと説明。汚染などの影響は、宇宙条約を遵守して抑えられているという。

   なおYouTubeのJAXAチャンネルでは、このほかにもかぐやの成果を多数公開しており、日の出ならぬ「地球の出」などの貴重な映像が見られる。

OP・コンチーネ

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