2024年 4月 19日 (金)

「顔洗って」出直すべきは 東国原知事か自民党か

   <テレビウォッチ>この麻生政権は、お笑いというべきかマンガチックというべきか、そんな話題をいつまで提供するのやら……

大きな存在に

   言うまでもなく自民党の出馬要請に東国原・宮崎県知事が発した爆弾発言だ。

   番組では、「出馬条件として出したのが総裁のイス、分かりますか総裁のイスですよ」と、小倉が絶叫。本気なのか、冗談なのかと取り上げた。

   まず、その顛末を。

   雨が降りしきる6月23日、自民党の次期総選挙を取り仕切る古賀誠・選対委員長がわざわざ宮崎県庁までやってきて東国原知事に「真剣勝負でズバリ出馬要請にまいりました」と。

   これに同知事は2つの条件を突きつけた。

   1つは、「私を(自民党の)次期総裁候補として選挙をお戦いになるお覚悟がおありですか」。もう1つは「全国区知事会で我々がまとめた地方分権のマニフェストを一言一句、自民党のマニフェストに盛り込んでいただいて、4年間で実行していただくこと」。

   知事から投げられたボールに永田町の自民党議員たちは、「まともな話とは考えにくい」(中谷元・衆院議員)、「東国原君、顔を洗ってくれたまえ」(松浪健四郎・衆院議員)と、呆れたというか、冷ややかというか……

   スタジオでも小倉が「じゃーお願いしますというわけはない。『お戦いになるお覚悟がおありですか』も慇懃無礼だよね。それだけ自民党を揶揄しているのでは……」と。

   「中途半端な気持ちではありません」という東国原知事だが、どうも真意がつかめない。

   長谷川豊アナが取材した知事が提示した条件を巡り詳しく解説した。それによると……

   1つは、次の総選挙は麻生総裁で戦う。その際、自民党のマニフェストには、全国知事会が決めた「税源を国と地方の5:5とする」などのマニフェストを入れる。

   もう1つは選挙が終わった後、勝っても負けても2か月半後の自民党総裁選候補に東国原知事が出て、自民党が全面協力するというもの。

   選挙に勝てば総理、負けても野党第1党の党首というわけだ。

   出馬要請の場で考えたというより、あらかじめ緻密に計算した発言だったようだ。

   小倉が「彼の計算通りになるかもしれない。(結果はどうあれ)これでますます東国原知事は大きな存在になってくる」と。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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