テレビ通販描くドラマ なぜ「あざとい」のか

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「コールセンターの恋人 第1回」(テレビ朝日) 2009年7月3日 21時~

   小泉孝太郎が連ドラの主役に抜擢されたので話題になっているそうだが、気の毒にスタート回の視聴率は9.3パーセント。孝太郎の顔で客(視聴者)は付いて来ないということだ。それでも、パパの純一郎元首相が翳んでも、役者として生き残ったのだからめでたしメデタシ。断っておくがこれは褒めているのではない。
   あざといドラマである。われわれ視聴者はテレビの通販に頭にきている。何故なら、数少ない国民の財産である電波を免許で割り当てられている民放が、ろくな番組も放送していないのに、社員は高給をはみ、なかんずく高い電波を私物化して物売りをし、儲けに走るのはどこかおかしいと。通販は電波版バナナの叩き売りである。この頭にくる通販の、さらに上前をはねて、通販業界の裏話をドラマにしたのだから『あざとい』と言うべきなのである。
   通販会社の都倉(小泉)は、カリスマ司会者の南極アイス(名取裕子)の逆鱗に触れて、クレーム処理のコールセンターに飛ばされる。千葉の海岸べり、人里はなれた携帯電波も圏外の地で、そこには失業や孤独のストレスの捌け口として文句を言ってくる客との闘争の日々がある。脚本(中園ミホ)が割によくできていて、コメディタッチながら、現実社会の厳しさも取り込まれている。
   何かを達観しているような響子(ミムラ)が都倉に絡んできそうだが、通販のいかがわしさの実例だけでも見てみたい気はする。

(黄蘭)

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