「官僚守れ」ドラマ? それは疑い過ぎ 「意外に…」

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「官僚たちの夏 第1回」(TBS) 2009年7月5日 21時~

   最初は深読みして自民党の差し金かと思った。与党がこのドラマを不振のTBSに作らせたのか!? 今や袋叩きの官僚を構造改革から守るためには、華々しく日本丸の尖兵として高度経済成長を支えた霞ヶ関の過去をドラマにし、民に思い出させること。それで当時の小説を探しまくって、「あった!これだ!」と城山三郎の原作を見つけたのではないか。ウッソー、疑い過ぎだ、いくらなんでも。
   眉唾で見始めたら、意外に面白かった。まず役者が揃っている。主役の大臣官房秘書課長の風越信吾(佐藤浩市)、与党幹事長の池内信人(北大路欣也)、切れ者の部下たちのうち、庭野貴久(堺雅人)、鮎川光太郎(高橋克実)、他にも高橋克典や西村雅彦や船越英一郎など、2時間ドラマなら主役を張りそうな男たちがぞろぞろ出ている。
   昭和30年、何でもアメリカの言いなりで、下手をすると永久にアメリカの下請けに成りかねなかったわが国で、廉価で大衆でも買える国民車を作ろうという方針が出される。小さな町工場に毛が生えた程度の自動車会社に試作車を作らせ、やっと100キロまでのスピードが出せたが、見に来たアメリカのディーラーは鼻先で笑って立ち去ってしまうのが第1回の筋だ。ニュースフィルムのような白黒の画面から、次第に色が浮かびだす映像はうまいやり方である。セットもリアリティがあるが、背広の衿巾や男の髪型などに違和感もある。昭和30年代は、既に時代劇だと思って制作するといいのだ。

(黄蘭)

採点:1.5
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