「任侠」草なぎヘルパー 「日本の陰」をスッポンポンに

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「任侠ヘルパー 第1回」(フジテレビ) 2009年7月9日 22時~

   草なぎ剛が六本木ミッドタウンで、スッポンポン事件を起こした時に、マスコミに彼の復帰時期を質問された。筆者は事件そのものを笑い話程度と考えていたのだが、CMで大迷惑をかけていると誘導尋問(?)され、「秋頃だろう」と答えたら、もう復帰してしまった。ジャニーズ系には大甘のニッポンメディアである。人気におんぶ。
   ドラマの滑り出しは上々である。ちょっと考えても、クリカラモンモンの極道と介護は、およそ対極にある概念で、この2つを結びつけたアイデアは秀逸だ。近頃、暴力団もシノギが上手くゆかず、ケチな振り込め詐欺で糊口を凌いでいた翼彦一(草なぎ剛)が、大幹部の鷹山(松平健)から、幹部昇進テストに老人ホームの介護研修を他の組長らと共に命じられる。そこからのディテールは実例らしき挿話の連続である。認知症老人に小便をかけられるわ、息子と間違えて金を貢がれるわ、風呂場であばれられるわ、トイレ臭さが画面から匂ってきそうな話ばかりで、気が滅入るのだ。
   高級老人ホームを経営している女社長・羽鳥晶(夏川結衣)が2回目から絡んでくるが、その息子が大河ドラマ「天地人」で大人気になった加藤清史郎クンで、さらに、女組長が黒木メイサ。あざといくらいに人気者を集めた配役である。明日といわず、現在の日本の陰の部分の醜さを、ちょっとパーな極道が絡んで白日の下に晒せば、相当ブラックなコメディになるはず、続けて見たい作品だ。

(黄蘭)

採点:1.5
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