「解散バンザイ」ににじんだ 議員たちの心理とは

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「衆議院議院解散へ」(NHK) 2009年7月21日 13時~

   河野洋平衆議院議長が解散宣言すると、あっという間に議事終了した解散衆議院。昨年からずるずるずるずる引き摺って、解散ひきのばし作戦で抵抗してきたのに、稀に見る呆気ない幕切れであった。面白かったのは麻生太郎氏だけが、憮然とした表情で突っ立っていたこと。周りの議員たちは何となく夫々に動いていたが、彼は1方向を向いたっきり。「ああ、俺の総理大臣ポストも、これで終わりか」と思っているように見えた。この半年で人相が悪くなったものだ。
   これまで解散風景を色々見てきたが、今回の特徴は議員の万歳がてんでんばらばらで揃っていなかったこと。多数派の与党の議員たちの、選挙結果のシビアな予測が、彼らのバンザイに影を落していたのは間違いない。この内の相当数が40日後はタダの人になること請け合いだからだ。そもそも小泉チルドレンのごとき素人集団が、雲散霧消するだけでも筆者にとってはご同慶の至りであるのだが。
   毎度のことだが、解散中継に続くスタジオのアナウンサー(登坂淳一)と政治部記者との話し合いはつまらなかった。今後の見通しなど、耳にタコができるほど聞いているし、今回は選挙民1人ひとりの関心が並みじゃないのだから、小学生に聞かせるような解説はいらないのである。海千山千の政治部記者らしい裏情報でも披瀝すれば、もう少し聞き応えがあっただろうが。暑苦しい真夏の選挙運動は我慢して、8月末にはまともな人物が当選することを期待する。

(黄蘭)

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