「連れ去り」次女ナゾの笑顔 ストーカー被害者が解説

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   <テレビウォッチ>千葉市花見川団地で61才の女性が殺害され、その次女(22)が連れ去られた事件は、沖縄・那覇市で容疑者の男(28)が逮捕、次女も同時に保護され、一応の解決を見た。が、数日に渡る『逃避行』の間、次女はなぜ逃げようとしなかったのか、論議を呼んでいる。

是非理解を

   番組は、かつて次女と同様なDV、ストーカー被害の経験をもつ30代の女性にインタビューを行った。

   ――次女はなぜ逃げなかったのか?
女性「逃げるとか、そういう思考はできない。行かなきゃ男の気持ちがすまない状況だったので一緒に旅行に行ったと思う。男が納得して離れてくれないことには何の解決にもならない。男に殺されるか自分から死ぬか、だ」

   ――次女は笑っていたという。なぜ?
   女性「自分もやられると思って離れられない。一緒にいるとき、うまく行っていると男はやさしい。それを知っているから、このまま男が怒らないように、ご機嫌がいいまま過ごせるようにするには、喜ぶように楽しそうにすればいい、他人から幸せそうに見えれば、自分は生き延びられるという思いがあったのでは」

   こういうケースになると大澤孝征弁護士の出番だ。
   「一緒に住んでいた母親が目の前で殺され、自分は連れ去れた被害者の立場にたてば、どういうふうにすれば自分が生きられるか本能的にわかる。そうなれば迎合するしかない。端から見れば仲好くしていたじゃないか、ニコニコ笑っていたじゃないかと見える行動も、あくまでも男の言うなりになるしか生存を維持する道はないからだ」

   「論理的に考えれば、逃げられたじゃないか、ニコニコするのはおかしいと思う。僕も10年ほど前まではそう見ていたし、捜査陣もそう思っていたけど、そうじゃない。その反省の上に立ってストーカー防止法ができた。犯罪被害者は千差万別で、激しい報復感情をもつ人もいれば、喪失感から一切の感覚を失くしてマヒしたままの人もいる。なぜ逃げなかったのかと議論すること自体、彼女を傷つけることになりかねない。世間一般の人も、犯罪被害者の立場を是非理解してもらいたい」

   大澤の見解は、番組の金曜レギュラーコメンテーター大谷昭宏が7月24日に述べた意見と対立するものだ。大谷の反論を聞いてみたい。

文   アレマ | 似顔絵 池田マコト
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