滝沢秀明VS錦戸亮 覇気なく「引き立て役」はどっちだ

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「オルトロスの犬 第1回」(TBS) 2009年7月24日 22時~

   ジャニーズだらけの今期の連ドラを象徴するようなジャニーズ2人の主演する劇画調ドラマである。嫌いな人物に手をかけると、相手が死んでしまう非情な手をもった天使の様な男・教師の碧井涼介(錦戸亮)と、病気を癒す神の手をもつが、心は悪魔の囚人・竜崎臣司(滝沢秀明)の2人が、出会うところから始まる。これに女刑事・長谷部渚(水川あさみ)が事件担当で絡む。
   この設定を聞いただけで荒唐無稽な展開が予測できるが、ドラマはSFだと徹底しないで、リアリズム・シリアス路線で進行するので見ているほうは笑っちゃうしかない。外国ものの翻案はつくづく難しい。それにしても、かの眉目秀麗だった滝沢秀明が老けた!
   大河ドラマ「義経」に主演した頃が若さのピークだったのか、このドラマでは、役柄のせいもあろうが、もっさりして暗く覇気がないのだ。旬の錦戸の引き立て役みたいで損をしている。反対に錦戸はこのところ役に恵まれ(例えば、「流星の絆」)、あまりハンサムでもないのに絶好調である。役者は顔だけではないの典型だ。
   当作品だけでなく、今期の連ドラにはSFチックな素材が多い(「華麗なるスパイ」「恋して悪魔~ヴァンパイア☆ボーイ」)。作り手の企画がどん詰まりで鬼面人を驚かすに限る、あるいは、人間の内面を描く自信がないので、映像のエキセントリックさで誤魔化そうとしている、いずれにしてもドラマ以前、食指が伸びない凡作ばかりだ。

(黄蘭)

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