ガレッジセールも笑いなし 「大助花子」大助の家族話

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   <テレビウォッチ>NHKの「ファミリーヒストリー」。イレギュラーな番組だ。今回は、漫才師の宮川大助花子の大助の話だった。再現ドラマを交えながらの展開。司会はガレッジセール。語りの桜井幸子がおっとりしていて良かった。あの大助が出るのか、と気になり見てみた。

   大助は戦後生まれ。父母ら家族は戦前、故郷鳥取から朝鮮半島北部へ移り住んだ。大工だったのだが、現地で満鉄の検車係に運良くなれた。給料が良かったらしい。旧ソ連侵攻を受け、家族は散り散りになりながら逃げた。何とか再会できて故郷へ戻ることができた。大助が生まれたのはその後だ。父は戦前の話はひと言も話さなかったそうだ。

   戦後の暮らしも大変だった。大助が6歳くらいのころ、姉が自殺して大変ショックを受けた。それがきっかけで、父は仏像作りに励むようになった。彼は尊敬するのは父母だといい、とてもファミリーを大切に思っている人だ。父と母に感謝したいと話していた。

   話は涙ばかりだった。ガレッジセールも大助もお笑いの人間だが、笑うところは全然なかった。笑いにもっていけるような話もなかった。戦争の強大な恐ろしさで人生を狂わされ、貧乏暮らしも経験するというまじめな話を掘り下げた番組だった。

   ジャズなど音楽に造詣が深い大助のあんなに真剣な顔を見たのは久しぶりだった。NHKならでは、という真面目な番組でなかなか良かった。

      芸人が 出て笑いなく 涙だけ

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