2018年 7月 22日 (日)

「華やかな芸能人」がいそしむ 近頃はやりの自衛策

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   <テレビウォッチ>またか……と思えるニュースが報道された。

   大物司会者の降板だ。理由は視聴率の低迷ともう1つ。制作費削減のためだという。長年続いた番組の顔の後任は、局アナで新たに編成される可能性が高いということらしいのだが、果たして視聴率はどうなるのだろうか?

   視聴率を取れ! 取れ! と視聴率至上主義で動いてきたテレビ業界の中で、最近は視聴率と同じぐらいに制作費を下げろ! が合言葉になってきている。

「自営で副業」かなりいる

   苦戦を強いられる外部制作プロダクションは、スタジオで作っていた番組をロケ番組に変更し制作費を抑え、安く見積もれるタレントさんで出演料を下げると苦肉の策をとっているのが現状だ。

   制作費の中でも大きく占められるタレントさんの出演料。かつては、『数字(視聴率)を持っている芸能人』で選んでいたが、そういう方はお値段もチト高い。そこで、3人よれば文殊の知恵ならぬ、若手3人で1人分の面白さと値段を兼ね備えてもらう方式が主流となった。その結果、若手お笑い発掘番組という形に落ち着く。そこで大化けした番組が、ここ最近局の目玉番組になったなど、想像以上の結果になることもありバカには出来ない。

   だがヒット番組になれるのはほんのひと握り。各局がしのぎを削る中、アニメの2次、3次使用で儲けたほうが賢明だということで、秋からゴールデン時間帯をアニメ枠に変える局もあるらしい。

   こうなると、タレント事務所はますます苦しい状況に追い込まれる。マネージャーたちは、なんとか番組にタレントをねじ込ませようと、各局プロデューサーをこれまで以上にない回転率で口説きに走り回っている。

   老舗芸能事務所のマネージャーA氏は「最近はタレントの現場につくよりも営業回りの方が多い」と嘆き、また音楽事務所のマネージャーB氏はこんな話を明かしてくれた。「タレントも自衛で副業しているヒトがかなりいるんです」。スタジオ脇などで各社のマネージャー同士でよく聞く話なんだそうだ。

   なんでも、30代~40代の多くのタレント、俳優が不動産や投資、店を持つなど自営という自衛に走っているというのだ。

   いつ声をかけてもらえるのか、そしていつ出演料をたたかれるのか分からない毎日を過ごす芸能人。制作側がキャスティング用にいつ見てもいいようにと、どれだけ疲れていても、ブログは1日何度も何度も更新。突然の出演にも対応できるように、体つくりやネタを増やすための見聞も欠かせない。そして制作側に気にいってもらえるようにどんな現場でもスタッフに気を使い、事務所スタッフにも気配りを絶やさない。しかしそれでも出演料が下がる可能性はある。となると、副業をしておかないとダメなのだ。

   華やかに見える芸能人。だがその内実は不安定な職業の代名詞でもある。この不況にビクビクしているのは、なにも私たちだけではない。

モジョっこ

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