香取慎吾の両さん役 ズバリ成功か失敗か

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「こちら葛飾区亀有公園前派出所 第1回」(TBS) 2009年8月1日 19時56分~

   33年間も連載されているマンガのドラマ化。巡査の両さんを演じる俳優を巡ってトラブルがあったと聞くが、香取慎吾の両津勘吉は悪くない。彼はハチャメチャな役でも下品にならない良さがあるからだ。マンガの愛読者なら自分なりのイメージがあって、配役に不満が沸くかもしれないけれど、これはこれで成功している。
   神輿の激走競争がこの回のテーマで、TBSの大盤振る舞い、数台の神輿と担ぐ人たちと、ロケ現場のエキストラと、交通整理などなど、金を使って大ハッスルである。ドラマの臍のように、ところどころに登場する謎の人物・キタノ(ビートたけし)がさすがの存在感で、たけちゃんマンの頃を髣髴とさせるおかしみが素晴らしい。
   筆者は昔から東京23区の住人で、山の手から移動したことがないのだが、友人は下町にも沢山いる。浅草寺の直ぐ裏の、江戸時代から続く老舗の骨董屋一家とも仲良しである。歴然と下町族はわれわれ山の手族と違っていて、気風がよくて人情に厚く、カッコつけない本音の付き合いが出来る。マンガやドラマで描かれる下町人情はあながちステレオタイプとも言えないのである。
   富豪の息子で巡査というキンキラキンの清水もこみち、同僚の香里奈、頑固な神輿職人になる國村隼とエリート息子の劇団ひとり。いずれもハチャメチャ香取の引き立て役で、ぶっ叩かれたり走ったりとご苦労様なことだ。子供も含めて見る時間帯の作品として合格。

(黄蘭)

採点:1.5
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