酒井法子と夫の愛人「同居」 現代「仲間が全告白」が面白い

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   「のりピー覚醒剤事件」で、テレビや雑誌、新聞までが大騒ぎだが、その陰に隠れて、同じ時期から始まった裁判員制度が話題にならない。

   1回目の傷害致死罪では、裁判員のうち5人が女性だったことで、裁判所側の、何が何でも無事に終わらせるという「意図」を感じさせた。途中、1人が体調を崩して交替するというハプニングがあり、予想外に厳しい判決が下ったことにも「批判」は出たが、何とか終了した。

「重くて苦しい」裁判員制掘り下げろ

   しかし、全国で2回目の殺人未遂事件では、判決言い渡しの後に開かれた記者会見で、裁判員から、こんな言葉が飛び出している。

「『(他の裁判員が)これから有罪か無罪かを決めることを考えると、非常に重くて苦しい制度だなと思う』。有権者から無作為に選んで審理に参加させる仕組みについて『苦労を強いている。回数を積み重ねることでみえた課題は、改善していただきたい』と要望した。(中略)他の裁判員や裁判官と話し合った内容は明かしてはならない決まりだ。4番(裁判員は番号で呼ばれる=筆者注)の男性は『守りたいとしかいえないと思いますが、まあ、どうでしょうかね。つらいところです』と実感を込めた」(8月13日の「アサヒ・コム」より)

   早くも厳しい守秘義務を課していることへの疑問が、裁判員側から呈せられたのだ。また、記者から、裁判長はこの日の法廷で、被告に「十分やり直しがきく」と説諭したが、「裁判員のみなさんの気持ちを代弁した言葉か」と質問すると、裁判員の1人が「言っていいんですか」と、問い合わせるように職員へ視線を送った。すると職員が首を横に振るような身ぶりを見せたので、裁判員は「控えさせてください」と口を閉ざした。

   裁判員制度への疑問は多くある。まず、記者会見に臨んだ裁判員たちの名前は公表されていないが、顔写真が公開されてしまうのはなぜか。これでは、友人、知人に知られてしまうことはもちろん、裁判員のプライバシー保護という観点から大きな問題がある。

   裁判長が、被告に対して思いやりのある言葉をかけたようだが、それが裁判員の総意であったかどうかというぐらいのこともしゃべっていけないのでは、何のための記者会見なのか。1人が、「(守秘義務は)守りたいとしかいえないと思う」と答えているが、本音であろう。どこまで守秘なのかの線引きをしないと、大きなプレッシャーを抱えたまま裁判員経験者は生きていかなくてはならない。そんなことが憲法上許されるのか。

   これでは何のための国民の司法参加なのか。裁判員の1人がもらした「非常に重くて苦しい制度だ」という言葉の重みを、新聞はもっと深く取材して書くべきだと思う。だが、司法に飼い慣らされてしまった新聞にそれを望むのは無理なことか。

現代調査で「自民44議席へ激減」

   前文が長くなったが、昨日(8月12日)出た現代合併号で、合併号を出さない朝日以外は、全部出揃った。

   8月3日未明に起きた酒井法子夫妻の覚醒剤事件は、締め切りの関係で、最後に出た現代が、質量ともに充実している。

   6ページを使った「スクープ 酒井法子『クスリ漬け生活』仲間が全告白」が面白い。2人をよく知るクラブ関係者のB氏はこう語っている。

「(中略)ダンナは、六本木や麻布界隈では昔から有名なジャンキーだった。(中略)二人ともガンジャ(大麻)はもちろん、コカイン、LSD……何でもひと通りやってたからね。パクられたって驚かないよ。クラブでののりピーは知人に、『ねえ、チャーリー持ってる?』なんてコカインの隠語を使ってた」

   しかも、夫・高相には愛人がいて、このことはのりピーも黙認状態だった。2人が住むマンションにも頻繁に出入りしていて、のりピーに代わって育児や掃除などをし、一緒に家族旅行までしていた「妻妾同居」生活だというのだ。

   それでも夫婦仲は良かったというのだから不思議だ。これだけ次々にクスリ漬けだったことが暴露されると、尿検査を逃れるために逃走したことも含めて、スポーツニッポン新聞が書いたように、不起訴とはいかないだろう。

   覚醒剤は「再犯率」が高く、更正、社会復帰は困難を極める。のりピーから「シャブピー」になぜなってしまったのか。その背景と、芸能界覚醒剤密売ルートの解明が急務である。

   まだ公示日前なのに、すでにうんざりしている総選挙だが、現代が、今度は全国3万人の有権者に投票先を聞いたという「大調査」をしている。調査といってもネットを使って行われているから、信憑性に若干疑問はつくものの、結果は、民主党は390議席(比例122)、自民党は44議席(比例41)になるというのだ。

   これによると、自民党の与謝野馨財務相も、小泉純一郎・元総理の息子進次郎氏、野田聖子氏、麻生太郎総理までも危ないという。

   鳩山代表の討論会での発言を聞いていると、とてもこの国を任せられるとは思いがたいが、相手が麻生氏でどれだけ助かっていることか。とはいえ、早く選挙が終わって、次へ進まないことには、豪雨と地震で、この国の経済までもが流され沈没しかねない。選挙予測はもういいから、早く投票日が来てほしいものだ。

エビちゃん・紀香のグラビアが充実

   合併号だけあって、ポストと現代のグラビアは力が入っている。ポストはエビちゃん「蛯原友里 大人への脱皮 撮影:渡辺達生」、現代は「藤原紀香 キャバレー 撮影:菅原一剛」。大人の色香がよく出ている感度のいいSEXYグラビアになっている。

   読ませる特集では、現代の個性派俳優根津甚八の妻が語った「うつと闘う」がとてもいい。長年の腰痛に加えて、8年前に右目下(か)直筋肥大で物が二重に見える「複視」になり、5年前にはクルマで人身事故を起こし、以来深刻なうつ状態に陥り、役者生活を休業している。

   私より2歳年下の61歳になる。このところ「うつ病」を告白する有名人が多いが、その中でも、相当深刻で、読んでいてため息を何度もついた。

   私も現代編集長に就任した直後、プレッシャーからなのだろうか、出社拒否症になりそうになった。そのときは、知人の医者の的確な助言で救われたが、一人で悩んでいたらどうなっていたかわからない。作家の五木寛之さんは、これからは「うつの時代」になるといっているが、確かに時代そのものも、うつ状態になりつつあるようだ。そこから抜け出すためには、まず政治を変えなくてはならない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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