2024年 3月 29日 (金)

週朝連載「酒井法子を擁護する!」 覚醒剤事件「憎むべき」存在とは

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   ワイドショーと週刊誌は、酒井法子特需がまだまだ続いている。今月28日まで勾留が延長され、毛髪検査では覚醒剤の陽性反応が検出されたという。だが微量のため、時期の特定などは難しいようだ。彼女の部屋から発見された覚醒剤もごくごく微量。これで起訴できるのか。

   そうした取り調べとは別に、週刊誌では、酒井容疑者「推定有罪」報道が氾濫している。

   先鞭を付けたのは先週紹介した現代である。6ページの大特集を組み、のりピーはクスリ漬けだったと断定する。

文春「逃亡劇の全真相」

   夫の高相は、取り調べに対して、妻も4年ぐらい前からやっていたと供述しているのに、のりピーは、今年になってから数回と、食い違っている。夫婦だったら、妻を守るのが夫の役目だと思うのだが、この夫婦の「常識」は違うようだ。といって、周りの人間の証言では、夫婦仲は良かったというのだから、なおさら不思議である。

   こうした事件が起きると、プライバシーを暴き立てるのは週刊誌の習性だが、38歳にもなる酒井容疑者の「出生の秘密」をいまさら書き立てることに何の大義名分があるのかわからない。たしかに、父親は山口組系列の組長だったが、のりピーが芸能界にデビューする頃引退して、山梨で金融業を営んでいたようだし、だいぶ前に交通事故で死亡しているのだ。

   父親が再婚した奥さんは「中州のホステス」(朝日)出身だったが、夫の死後、杉並区内で暮らし始め、会社を経営しながら娘のバックアップをしていたようだ。この女性が今回、のりピーと一緒に逃亡していた女性であろうと朝日は推測している。

   今回の大きな謎は、なぜのりピーが、夫が逮捕された現場から逃亡して6日間も姿をくらましていたのかだが、それは、有名弁護士事務所の指示によるものだというのだ。

   文春は、のりピー6日間の逃避行全容を掴んだと書いている。彼女の逃走の目的はズバリ「シャブ抜きのため」だとする。酒井は、渋谷からいったん青山のマンションに戻り、大きなバッグを持って深夜の街へ消えた。

   朝方、歌舞伎町の量販店(ドン・キホーテ)で下着や洗面道具、焼きそばなどを買い込み、昼頃には、「社長」と呼んでいる人間と合流して山梨県の身延に向かって、そこで1夜を過ごしている。

   その後、「社長」の弟が所有する東大和市市内の7階建てマンションの最上階に入り、ここに2泊して、箱根にも2日いたという。

   この「社長」は、中野区内で建築、解体業を営んでいる人物だそうだ。そして、この逃避行の計画を立案し、指示を出した「黒幕」と見られている人物が、「社長」の兄「みやび法律事務所」(港区)の所長だった元弁護士、富永義政氏(75)であると、文春その他の週刊誌も書いている。

   この富永氏は「イトマン事件の許永中や伊藤寿永光、茨城カントリークラブ事件の水野健、その他多くの経済事件の主役とも親交を持つ『いわくつき』の弁護士でもある」(ベテラン弁護士)

   「社長」、元弁護士と酒井の結びつきは、継母を介してだという。しかし、麻薬使用を疑われる人物を引き連れて逃げ回り、逃亡を幇助したならば、犯人隠匿罪に問われないのだろうか。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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