戦時中に気骨見せた 裁判官の生き様と「今の政界」

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   <テレビウォッチ>NHKスペシャルの「気骨の判決」。戦時中を舞台としたドラマで、主人公の裁判官、吉田久を小林薫が演じた。

   話の筋は、政府主導の大政翼賛会以外の候補が、選挙で組織的に妨害された、と選挙無効を訴えた裁判を巡るものだ。鹿児島の落選議員が訴えた案件について、小林演じる裁判長が真摯に実態に迫っていく。

   時代の雰囲気としては、政府に楯突くようなことに関わりたくないという人がほとんどだった中、吉田裁判長は、鹿児島へ現地入りして尋問するなどの取り組みを見せる。周囲からの協力はなかなか得られないのだが、粘り強く取り組みを進める。政府からも判決への圧力がかかる中、彼は「選挙は無効」という流れに逆らう判決を出す。そしてその10日後、辞表を出して辞める。法律家として筋を貫き通したわけだ。こういう裁判官が本当にいたというのはすごいことだと思う。口先でいくらきれい事を言っても、なかなか実行できることではない。

   90分ドラマで、舞台が裁判だけに、ゆったりとした展開だった。地味な話ではあるのだが、小林薫のいい演技もあり、見ごたえのある作品になっていた。小林薫は本当にいい役者になった。淡々とした演技で見せてくれた。

   8月に戦争ものがあるのはいつものこととして、実際の衆院選を間近に控えた時期にこうしたドラマをNHKがやるというのも、時代の変わりようを感じた。

      反骨の 勇気が欲しい 今の政界

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