2018年 7月 20日 (金)

劇団四季の「異国の丘」 01年冬公演と比べてみると…

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「ハイビジョン・ミュージカル特集・劇団四季・昭和の歴史三部作・ミュージカル『異国の丘』」(BShi) 2009年8月20日 9時~

   劇団四季の天皇と揶揄される浅利慶太は、豪腕ワンマンで毀誉褒貶ある人であるが、戦前に生まれた者の使命だとして、第2次大戦中に素材を求めた『昭和の歴史三部作―李香蘭、異国の丘、南十字星』を自ら作り、何度も繰り返し上演している。若い者に教科書ではなく、楽しいミュージカルで自国の歴史を教える行為は誰にでも出来ることではなく、まことに立派で賞賛されるべき行いである。
   NHKが戦争を振り返る真夏の番組の一環として、これらを連続放送したのもまた立派である。ハイビジョンでは、果たしてどれほどの人が見たか心もとないけれども放送しないよりはまし。
   『異国の丘』を筆者は2001年12月に観た。主役の九重秀隆には、容姿、歌唱ともに抜群の、東京藝大卒・石丸幹二が扮し、その美貌と気品で素晴らしい名家の御曹司像を作り上げた。吉田正作曲の名作『異国の丘』を歌うシーンが、著作権の関係だろうか、ほんの少ししかなかったのが残念だった記憶がある。今回、石丸幹二が退団してしまったので、恐る恐る見たら、似て非なる九重で超がっくり。
   秀隆を荒川務が演じているのだが、歌は下手だし容姿も見劣りする。何より頭に来たのは、彼の歌唱の音程が悪いこと! 音が下がる。彼だけ音程が下がっていて、コーラス隊は下がっていない時もあり、聴いているとめちゃ気持ちが悪い。いかに1回限りの録画とはいえ、NHKのディレクターもダメだししないのはけしからん。

(黄蘭)

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