「バンキシャ」誤報の罪 「あるある」事件より軽いのか

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「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ) 2009年8月23日 18時~

   昨年11月当番組はスクープと称して、岐阜県の県庁が裏金を作っていると証言させた話を放送したのだが、それが真っ赤な嘘だった。誤報とばれて後、お詫び放送をしたが、まことに生ぬるい内容で非難ごうごう、放送倫理検証委員会が初めて日本テレビと日本テレビ番組審議会に勧告を出し、今回改めて、『誤報はなぜおきたか』と題し、番組の後半26分を使って検証したのである。
   誤報当時、社長だった久保伸太郎や現社長の細川知正、他にディレクターら制作スタッフと司会の福澤朗、菊川怜らがぞろぞろと首をそろえて謝った。結論は裏付け取材の欠如。再発防止に向けた取り組みなども伝えた。TBSのオウム真理教事件の時にも、その検証番組における自己反省の足りなさが指摘されたが、今回も隔靴掻痒、心がこもっていなかった。
   テレビ局は活字媒体のように後に残る記録として厳しく裏取りをしないところがある。視聴率さえ取れればいいと、イケイケドンドンと突っ走る。その影響の大きさに比して、制作陣は万事がアバウトで、放送してしまえば「いっちょ上がり」とばかり反省をしない。筆者が以前から、テレビは2流の媒体と言っている所以だ。
   今回の虚偽放送は、民放連除名にまでなった関西テレビの『発掘!あるある大辞典II』ヤラセ事件よりも悪質なくらいで、この程度のお辞儀お詫び放送でお茶を濁すことに大いに異論があるのである。

(黄蘭)

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