2018年 7月 23日 (月)

中山優馬と「大人の都合」 視聴率にみるアイドル神通力

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「恋して悪魔・ヴァンパイア☆ボーイ 最終回」(フジテレビ) 2009年9月8日 22時~

   民放のテレビドラマの凋落を象徴するような連続ドラマである。何故ならば、ドラマ自体の品質を上げる努力をしないで、ただ、若者に人気のイケメンタレントを主役に据え、テキトーに刺激的な劇画調の筋書きで運べば、視聴率は取れると踏む。ところがドッコイ視聴者も目が肥えてきているので、内容が伴わなければ見ない。本編も前回9月1日の視聴率はわずか6.2%という惨敗ぶりだった。
   まだ僅かに15歳という真性『子供』の中山優馬を主役のルカに抜擢し、実は吸血鬼である彼が、学園に降りてきて女先生・真琴(加藤ローサ)に恋をする話だ。確かに柄は大きく大人に見える中山だが、未成年もいいとこの子供に恋愛連ドラの主役を演じさせるのはいかがなものか。子役として脇で使うならともかく、言わば、大人の都合で視聴率稼ぎの道具として駄作ドラマに出演させるのは、未成年者保護に逆行している。彼の演技も下手くそで素人なみである。
   笑っちゃうのは特別出演と肩書きをつけて、かのマッチこと近藤真彦が悪魔の先達カイトで出てくるのだが、「あの女の生き血を吸わねば死ぬぞ」とルカを脅しても、迫力不足の極み。中年になっても、真ん丸顔の甘ったるいルックスでは、ミスキャストだと突っ込みたくなる。マッチを出してさえ視聴率に影響がなかったのだから、かつてのアイドルの神通力も落ちぶれたものだ。
   つまり、連続ドラマの没落は故なきことではないのである。

(黄蘭)

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