2024年 4月 23日 (火)

「遠山の金さん」の部下が活躍 絶滅危惧種の「明るい時代劇」

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   <オトコマエ!2>こういう底抜けに明るい時代劇は、もはや絶滅危惧種になってしまった。私は第1部の「オトコマエ!」のときから見ていたが、それは偶然1度見て、主人公でないほうの斎藤工(たくみ)がすっかり気に入ってしまったからである。そのうち、このノンキな世界にハマった。土曜の夜、おウチでちょっとの時間、ホッとしたい人におすすめ。なにしろ、30分だからね。

   主人公は北町奉行所の吟味方与力・藤堂逸馬(福士誠治)。正統派正義漢の若者で、曲がったことが大嫌い。北町奉行所とくれば、上司は遠山の金さん。その遠山金四郎を尊敬し、金さんのような「男前」になりたいと思っている。

   幼なじみの友人で、評定所の吟味物調役の武田信三郎(斎藤工)が、私にとっての「オトコマエ」。まっすぐな熱血漢の逸馬と違って、ちょっと斜に構えたところはあるが、本来は友情に篤いいいヤツである。って、ホント、時代劇の定型そのものに沿っているところに、またホノボノ、ホレボレ。ただ、身体もデカく、「頭より腕っ節で来い!」タイプ(そこが好みなんだけど)の斎藤工は物調役(調査係)には向かないみたいな気がしないでもない。

   信三郎にしっかりしてもらいたい母・のぶ(浅田美代子)のかわいい明るさが、またいいねえ。浅田美代子はいくつになっても、どこか抜けたかわいらしさがあって、場面に春風を呼び込むようなところがある。持って生まれた地なのだろう。

   30分なのに、物語は1話完結。見るほうはノンビリした気分だが、作るほうからすれば、それがけっこうたいへんらしい。そのせいか、ときには、展開に飛躍や無理があるが、それを言うのは野暮というもの。歌舞伎と同じよね。

   やたらと猫を猫かわいがりしているライバルの悪役・南町奉行の鳥居耀蔵(片岡鶴太郎)もなかなかいい。遠山の金さん役の柴田恭兵よりも存在感を見せている。

カモノ・ハシ

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