「八ッ場ダム」中止 「地元」だけの問題か

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   <テレビウォッチ>群馬県長野原町の八ッ場ダム。前原誠司国交相を迎えたのは住民らの話し合い拒否だった。

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   翻弄され続けた住民の気持ちは痛いほど分かる。が、国交省の調査では治水・利水の点で必要性がきわめて低いダムという。それでも完成させる必要があるのか……

   スタジオでは、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)が「いきなり難問中の難問に遭遇しましたね。住民にしてみれば、政党と約束したわけでなく国と約束したわけだから妥協は難しい」と。

   しかし、前原国交相にしてみれば、ダム事業とのかかわりはいきなり遭遇したわけではなく9年前の『緑のダム構想』に遡る。

   国の直轄事業のなかでも膨大な費用と時間をかけ作るダムは、作っているうちに時代にそぐわなくなり、環境を破壊しただけの無用の長物になっているケースも多い。

   そこでダムに頼らず森林の保水力で治水能力を高めようというのが『緑のダム構想』。現在、建設中や計画途上にある全国のダムを見直すスタートが八ッ場ダムだ。

   群馬県知事が「政権が変わったから今度は必要ないと言われては地元はたまったものではない」と前原国交相に訴えていたが、政権交代でようやくその見直しが可能になったのである。

   この点、吉永みち子(作家)の次のコメントが印象に残った。

   「中止することの意味を皆がどう共有できるかということだと思う。金銭的な問題、環境問題上の意味、公共事業をどうやって決めてきたかの問題、反対しているのを無理やり賛成に回らせてきた歴史……政権交代がされなかったゆえにずっと可能にしてきた。国民全体が考え、外野席にいてはいけないという気がする」

   建設中止に賛成なのか、やくみつる(漫画家)は「地元住民を納得させる再生プラン、緑を復権させるとか、新たな温泉街を研究するなどの代替プランを出し、新しい流れを……」という。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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