日本の有人宇宙飛行計画 国家予算つけるべきか

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   <テレビウォッチ>HTV――と聞いて、ハイビジョンテレビかテレビの地方局かと思ったら、大間違い。「スペースシャトル」の親戚のような宇宙船のお話である。

   形状は「シャトル」とはだいぶん違って、大型バス程度の大きさで樽状をしている。このHTVが9月に種子島からH2Bロケットに乗って打ち上げられ、宇宙ステーションとのドッキングに成功。なかに詰め込んだ物資を無事に送り届けたのであった。

「非常に金がかかる」

   シャトルが引退間近ないま、宇宙ステーションへの補給、とくに大型機材などの運搬船として、世界の宇宙関係者もHTVには大いに期待を寄せており、今回の成功を祝福した由である。

   現状のHTVは、補給(機材)を届けるだけ、1回限りの使い捨てだが、これを進化させて回収できるようにし、さらには人を乗せる有人飛行計画も進められているという。ゲストの的川泰宣JAXA名誉教授は「技術はもうそこまで来ている」のであり、日本の国家戦略として「有人飛行のための国家予算をつけるべき」だと主張する。

   しかし技術的には可能でも、問題はやはり「財源」である。「有人飛行には非常にお金がかかるという先入観が、普通の人にはあるが――」と教授が言いかけたところで、森本健成キャスターが「実際、宇宙開発には非常にお金がかかる」と口を挟む。

   まあ、HTVも1機140億円するんだそうで、カネがかからないとは言えないのかもしれないが、ゲストが1番主張したそうなの、いきなり話の腰を折ったのはいただけなかった。

   同じくゲストで出演していた若田光一は、生臭いカネの話にはタッチせず、弁舌さわやかに一飛行士としての夢を語った。「宇宙飛行士としては、種子島から日本のロケットで、世界の飛行士を送り出せる宇宙船に乗ってみたいという夢がある。次世代の子どもたちもそれを期待してるのではないか」

   なお、若田光一が前原宇宙開発担当相を表敬訪問した際、大臣は有人飛行に「前向きな発言」をしたということだが、たぶんそれにかかるコストについての具体的な話などは交わしてなさそうだ。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2009年9月29日放送)

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