ヨン様と「昭和の香り」 ファン心理の共通点とは

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<テレビウォッチ>テレビのワイドショーを見て、思わずのけぞった。東京ドームで催されたヨン様の出版記念イベントである。いったい、あれは何なんだ!!

   各社民放BSで現在も数多くの韓流ドラマが放映されるなど、これはもうムーブメントではなく定着したとは思っていた。だが、あそこまで熱狂するファンが存在するとは・・・・・・ヨン様に浴びせられる歓声は、アイドルへの歓声そのものだ。今の日本にはそれだけ熱狂できるアイドルが少なくなったのだろうか?女性アイドルが現れては消える中、男性アイドルはJ系以外では少ない。そのため、芸能界を支えてくれる女性ファンが韓流に流れているのだと、あるレコード会社の人が説明してくれた。

「あと5年はいけるのでは?」

   某韓流スターをミュージシャンとして抱える社として、彼は今や物販で稼げるのは、韓流ぐらいだと語る。全国のアリーナクラスの大箱会場でのコンサートツアーも即日ソールドアウト。物販はコンサート開始の5時間以上前から開店し、飛ぶように関連商品は売れて完売。確かに現在、ここまでできる日本人アイドルやアーティストは皆無に近い。

   楽曲の売れ行きもアイドル路線が顕著で、シングル発売第1週に上位にランクイン、次週から徐々に下降していくという。

   今、アイドルの冠番組は少なくなり、J系でも視聴率が取れなくなり、苦戦を強いられている中、「中年女性は若い女性ファンたちのようにすぐには裏切らない。この流れはあと5年はいけるんじゃないか?」と某氏は指摘する。

   アイドルと言えば、先日取材で面白い場所を訪れた。東京千歳烏山に今年夏に誕生した喫茶店で、昭和のアイドルをテーマにしている。店内に入ると、レオタード姿でデビュー当時のまだぽっちゃりしているピンクレディーの巨大ポスターが迎えてくれ、店内にキャンディーズ、松田聖子、ジュリー、郷ひろみの懐かしい曲がここちよい音量で流れている。ブラウン管の中のアイドルに誰もが恋い焦がれ、次の日にはその話題でクラス中がもちきりになった日々に帰ることができる店だ。取材時にも、噂を聞きつけて30代、40代のアイドルファンたちがアイドル談義に花を咲かせていた。

   あぁ、ここには確実にアイドルが存在している、と実感。 お客さんにインタビューしてみたところ、返ってきた大半の答えが「今のアイドルにはついていけない。別世界の人と思えた、あの時代のアイドルだからこそ現実感がなくて好き。夢を見させてくれるカリスマ性があった」だった。

   情報社会になると、そういったアイドルは確かに作り出しにくい。インタビューした彼らは、アイドルにトイレにもいかないようなイメージを抱きたがっているのだ。

   そう考えれば、韓流スターに熱を上げるファンの心理は、昭和のアイドルに熱狂した感覚と近いのかもしれない。韓流スターは、ドラマの設定や雰囲気など、どことなく昭和臭がしている。そしてなによりも別世界の人間という高度なイメージ戦略がされ、ファンは安心して酔いしれる仕組みになっている。

   しかし、そんなファンの心理を狙って、どちらも肖像権侵害のグッズが大量に出回った。スターやアイドルの宿命なのかもしれない。

モジョっこ

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