2018年 7月 21日 (土)

新型インフルの変異可能性は? WHO日本医師の回答

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   <テレビウォッチ>世界各地で猛威をふるい、多くの死者を出し、世間を恐怖に陥れた新型インフルエンザ。ワクチンの提供目処もたち、日本国内でもその接種優先順位が発表された。

   しかしそこに至る過程で様々な人が動き続けてきた。今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、新型インフルエンザの緊急特集の装いでの放送。取り上げたのは世界保健機関WHOで働く医師、メディカルオフィサーの進藤奈邦子。進藤は以前、「鳥インフルエンザを封じ込めろ」と題した回のゲストでもあった。

生物学的に非常に安定

   進藤は世界各国で発症する新型インフルエンザの感染状況や臨床データを各国のWHO職員からの報告によってまとめ、対処や治療の方向性を関係各所に示す。いわば司令塔の役割。次々患者が運ばれ、術無く亡くなる患者を前に、病院に勤務する医師が冷静に原因を分析することは精神的にも難しいのかもしれない。現場の最前線で働く医師の代わりに、進藤らが広い箇所から様々な結果を集め、未知のウィルスに立ち向かう。いわば医師の分業の姿だろう。

   2009年4月にメキシコで感染が確認されて以来、最前線でウィルスの動向を追ってきた。その頃を振り返り進藤は次のように述べた。

「最初ウィルスが出始めの頃、このウィルスが更に変化する恐れがあった訳ですけれども、ウィルスを注意深くみてみると生物学的には非常に安定していることがわかっています。また、病気の人達の症状を見ていてもそんなには変わっていない。でもどんどん広がっている。冬場は普通の季節性インフルエンザのようにあるピークを作るということがわかりました」。

   また、今後変異する可能性はどれくらいかとの茂木の質問に対し、

「それはもちろんあるんですけども、安定しているのでこのまま季節性のインフルエンザになっていくことが予想されます」

と回答。なるほど、このまま変異を続けてより強力なウィルスへ進化していくという心配は、今の所なさそうだ。それを聞いて少し安心した。

   最後に進藤は、ウィルス感染初期を振り返って、こう締めくくった。

「あの頃はもう、全然眠る暇がないのと、精神的に高揚していますので常に新しい考えが頭の中にわいてきてしまうんですね。今は私がインフルエンザにかかって倒れてしまっても迷惑をかけるだけですし、非常に気をつけています」

慶応大学 がくちゃん

   *NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2009年9月29日放送)

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