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鳩山首相の「故人献金」 「お金持ちの発想」の不思議

<テレビウォッチ>鳩山首相への献金リストに、亡くなった人や献金した覚えのない人の名前が載っていた問題で、地検特捜部が参考人聴取を始めた。五輪応援のデンマークから帰国した首相は、「真実が明らかになればいいです」というのだが、どうもよくわからない。

   鳩山首相の資金管理団体、友愛政経懇話会の政治資金収支報告書には、2005-08年の4年間に個人献金が約2億3000万円あった。が、このうち亡くなった人など90人の名前で、2177万8000円が載っていた。

   これについて鳩山首相は、「公設第1秘書にポケットマネーを預けていた。個人献金があまりに少ないので、わかったら大変だとの思いが(秘書に)あったのではないかと推測している」と、秘書が勝手にそれらの名前でお金を入金していたと説明していた。

   この結果なのか、個人献金の額では、08年分だけでも約4100万円で、小沢一郎・民主幹事長(約1600万円)、麻生太郎前首相(約1400万円)、福田康夫元首相(約 700万円)らより遥かに多い。

   政治資金規正法では、政治家が自分の資金管理団体に寄付できるのは、1000万円以内とされている。それ以上の金額を入れるために、だれかの名前につけ替えたものか。

   小倉智昭は、「いかがわしい献金は少なくするのが普通なのに、これは献金を多くしようとしたところが、今までと違うわけですよね」(笑い)

   海堂尊「お金持ちの発想は、庶民と違う。でもかなり難しい判断を迫られるでしょうね」

   小倉「政治が変わって、鳩山さんの支持も高い。どういう手腕を発揮するか見たいという期待もある。こういうときにこんなことが起こるとねえ」

   ピーコ「ポケットマネーから出していると、話は簡単になっちゃうからね」(笑い)

   笠井信輔は、「報告書の修正で、延べ193人分を削除したのだが、それを見ると6割から7割が真っ黒に消されている。で、これは名前が出る5万円以上の分なんです」

   匿名でいいという5万円以下の分をみると、鳩山首相は4年間で、1億3099万7500円で、小沢幹事長の461万円、麻生前首相の95万円と比べけた違いに多い。

   笠井は、「毎日新聞は、この分は調べなくていいのかといっている」という。

   中野美奈子が、「すっごい数がいるということですよね」

   小倉が、「いるんだよね、きっと」(笑い)

   岩井奉信・日大教授は、「個人献金が多いとクリーンなイメージになる」といっていたが、イメージも金で買えるということか。