2024年 3月 29日 (金)

儲かる「のんびり酪農」 その逆転の発想

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   <テレビウォッチ>北の大地で牛と暮らす男。それが今回のプロフェッショナル。酪農家の三友盛行。規模の拡大を目指し、大量の牛を飼い……というビジネスから手を引いた男だ。

   三友の酪農スタイルは、私が思い描く酪農スタイルそのものだ。ゆっくりと流れる時間の中で、牛が広大な牧場で草を食べ、牛舎で乳を搾られる。今、そのような姿は珍しいという。

牛の数は半分

   一般的な酪農家は大量の牛を長時間牛舎で飼い、穀物を混ぜた餌を与える。効率よくミルクを生産するためだ。牛の管理も一部を業者にアウトソーシングする場合があるという。しかし三友はそれをしない。飼育する牛の数は平均の半分。生産量は3割程度。のんびりと牛に挨拶をするところから1日が始まり、牛を牛舎から放牧地に放つ。牛のケアも自分でする。

「こんな事やってるんだったら牛1頭でもしぼった方がいいよ。そしたら金になるでしょ。で、稼いだ金で装蹄師(ひづめのケアをする専門家)頼んだ方がいい」

   じゃあなんで三友はそうしないのかと尋ねられたら、

「1番面白いところを他人にやるか? 面白いんだもん」

   彼の牛を愛する姿が、本当に暖かだった。

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