2018年 7月 22日 (日)

背広姿のマツケン 説得力はあったか

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「断絶」(テレビ朝日) 2009年10月3日 21時~

   何というタイミングの合った放映だろうか。地方都市で絶大な権力を握っていた代議士が秘書に裏切られるという、骨肉の争いを描いたドラマを放送した翌日に、骨肉の争いから自殺した代議士の息子が突然死するとは! 勿論、急死した中川昭一元財務大臣のことである。彼の父、一郎氏はかつて首吊り自殺した。自殺ではなくて殺されたのではないかとまことしやかに囁かれたこともある。
   このドラマは、汐灘市という東京近郊の町で、長年利益誘導の保守派代議士として権勢を振るっていた剣持隆太郎(松平健)が、後継者にしたい、ひ弱な息子の愛人殺しのために、挫折してゆく物語である。剣持と長年の親友だった石神創(長塚京三)の息子で、正義感の強い刑事、石神謙(西島秀俊)が上層部の捜査打ち切り圧力をはねのけて、ついに真実に辿りつくまでをゆったりとしたペースで描く。謙は創の養子なのだが、それにどんでん返しがついている。
   そこそこ見られるドラマではあった。いつも、かつらを被って殿様役をやっているマツケンが、堅苦しい背広姿で川辺に立つ。忙しい代議士がなんでしょっちゅう川端で親友と立ち話ばかりするんだ?と突っ込みたくはなったが、それには目を瞑ろう。オリジナル脚本の、事件の展開ばかり追う作品とは異なり、原作者のある強み、秘書や運転手兼秘書や後援会長らとの人間模様の複雑さが描かれていて、そこそこの説得力はあった。秀作ではないがB級の上だ。

(黄蘭)

採点:1.5
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