2024年 4月 25日 (木)

水戸黄門とは大違い! 「新」時代劇の衝撃

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   <JIN-仁->今期、いちばん期待していたのがこれ。期待に違わず、やってくれました。時空を超え、歴史をふまえながら、その時代に生きた人々の姿をいきいきとよみがえらせている。コミックが原作だが、その構想力に、むかし感動して読んだ手塚治虫の「火の鳥」を思い出した。スケールの点では違いがあるけど、同じ質の高さを感じる。

   何よりもまず、民放で「水戸黄門」タイプでない時代劇をやろうということ自体がうれしい。タイムスリップという便利なワザを使っているが、「いまの自分が別の時代に行ったらどうなるんだろう」とは、誰もが1度は空想すること。それを素直にくりひろげて見せてくれる。医療や時代の考証もしっかりしているので安心して見ていられる。

目覚めたら幕末

   脳外科医の南方仁(大沢たかお)は身元不明の男を手術。男の脳にはケガによる血腫のほかに腫瘍があった。その腫瘍を取ってみると、なんと胎児の形をしていた。胎児って不思議。誰もが胎児だったのに、取り出されてホルマリン漬けになると、なんか気味悪い感じがするのはどうしてかなあ。

   男はなぜか医薬品と胎児のガラス瓶を持って逃げ出す。追いかけようとした仁は非常階段から転落、気を失って、目覚めたら幕末という次第。目の前で頭を斬られた若い旗本・橘恭太郎(小出恵介)の手術をする羽目になるが、なにしろ医療器械がない。恭太郎の妹・咲(綾瀬はるか)に大工道具を煮沸させ、ノミと金槌で頭蓋骨に穴を開ける。

   前代未聞の治療に、母(麻生祐未)は目をつり上げて妨害しようとする。当時の人としては当たり前だが、早くしないと命が危ないというのに、白装束に懐剣をかまえて手術をさせまいとする姿に、思わず「バカ、そこをどけ!」とイライラ。咲に対しても「なぜでございますか? なんて訊くんじゃない、早く煮ればいいんだ!」と心の中で罵倒してしまった。

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