笑顔の先制攻撃で勝利する でも簡単なようで難しい!

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   <テレビウォッチ> 私は仕事柄、取材でほぼ毎週初対面の人物とお会いするのだが、突っ込んだ質問を限られた時間内でしなくてはならないため、かなり手こずることが多い。相手と打ち解けて資料以上のエピソードをいかに多く聞き出せるかと、あらゆる方法を考え試してみるのだが、これがなかなか難しい。どうしたらいいのか暗中模索の中、ある本と出合った。

   本には、初対面の人と短時間に打ち解けられる究極の方法と書かれている。まさに、これ! 私はその方法が知りたいのよ! とむさぼり読んだ。

私って怖い顔?

   その究極の方法とは、笑顔。な~んだ、当たり前だしありきたりじゃないかと半ばがっかりしたのだが、読み進めてみる。

   「どんな人間でも本能的に初対面の人間には緊張する」確かに確かに……過去の打ち合わせを思い返してみても、取材相手も気を張っていることは感じ取れる。その緊張を和らげるのが『笑顔の先制攻撃』と書いてある。ここで引き込まれた私。内容は、初対面の人に会った瞬間に大げさと思えるほどにっこりと笑い、名刺交換時や着席時に再度目を合わせて微笑むと、相手に好意を抱いてもらえるというのだ。これが笑顔の先制攻撃で、実り多い取材になるという。

   なるほど! よし、これをやってみよう! とすぐさま行動に移してみる。

   だが……いざやろうとしてみてもなかなかうまくいかない。というのも、一瞬の出来事であるし、第一自分が照れてしまったり、警戒心を抱かれるのではないかと逆に穿ってしまったりする。まずは訓練と、1人家に帰り鏡に向かって瞬間的に笑顔を作る練習をする。横を向いて鏡を見た瞬間に笑顔! 鏡に映った自分の思いっきりの笑顔。あれっ? なんか変……そう、こわばった笑顔なのだ。目も笑っているだが、どこか固い。ふと頬に手をあててみると、固い! なんて私のほっぺたって固いんだ! とここでまた固まる私。表情筋が緊張して笑顔がぎこちない……これって、普段から能面のような顔をして筋肉がこわばっているってこと? となると私は常に怖い顔なの?

「笑顔は最高のメイキャップよ」

   自分では笑顔でいたと思っていても、鏡の中の私は相手に不審感を抱かせるような表情で笑っていた。私はどうやら秒速2段階笑顔の前に、顔の筋肉をほぐすことから始めなくてはいけないらしい。

   こんな風に特訓し鏡の中の自分に辟易しながら、過去の打ち合わせから、笑顔の先制攻撃を受けた取材相手を思い返してみた。するとあるジャンルの人物の顔がすぐに浮かんだ。それは経済界だ。財界で活躍する人物たちの挨拶には、瞬間的に大きく且つ自然な笑顔が付属されていた。彼らが交渉という名の戦いをくぐりぬけ登りつめてくることができた一因に、この笑顔先制攻撃も含まれているのだろう。

   そして、友人の女優が教えてくれた一言も思い出した。最後にその一言を添えておきたい。

「笑顔は最高のメイキャップよ」

   当たり前でありきたりだが、意外と難しい笑顔。笑顔先制攻撃ができるようになるまで、マッサージと鏡に向きあう私の孤独な日々がこれから始まる。

モジョっこ

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