2018年 7月 20日 (金)

通販ドラマは儲かるの? それでいいのかフジテレビ

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「リアル・クローズ 第3回」(フジテレビ) 2009年10月27日22時~

   丸ごと黒木瞳のファッションショードラマである。デパートの切れ者部長・神保美姫を演じて、仕事先なのに、とっかえひっかえ着替えしまくる。下にいるのは冴えない服の天野絹恵(香里奈)で、第1回では、よせばいいのにパリが出てきて笑ってしまった。ファッションとくればパリというワンパターンの脳味噌は何とかならないものか。黒木はフランス語で商談、香里奈は恋人とパリの街中を自転車で走る。パリが出る必然性は皆無なのである。

   この回は靴下メーカーの選定にまつわる顛末。1時間刻みで神保美姫が商売に駆け回る様を追いかける。ある場所では納入業者の社長に媚を売り、ある場所では長年の取引業者に恩を売る。それを見ている天野絹恵は自信と不安に揺れ動くというわけだ。華やかなデパート業界を美人女優で描けば、受けると計算した作り手(原作者は少女マンガ家の槇村さとる)の下心は丸見えで、薄っぺら、ステレオタイプの人間ばかりが出てきて一片の感動もない。

   民放は免許企業にも拘らず、やたら通販で商売している。ドラマぐらいまともに人間を描いてくれればいいのだが、この作品のように、テレビ情報誌とつるんで、役者が着た服をケータイで売るに及んでは、どこが免許企業かと毒づきたくなる。いっそ、これは通販ドラマです、とタイトルにつけたらどうか。タイアップで女優の服を提供させるどころか、全身通販とはもうドラマとは言えまい。

(黄蘭)

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