いじめられても夢を 時空越えた人間心理

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<テレビウォッチ>TBSの新ドラマ「小公女セイラ」。原作はフランシス・バーネットの1880年代後半の作品だ。舞台はイギリス。これを日本のセレブ校に置き換えた。主役は志田未来。

   大金持ちの娘として暮らしていたが、父親が亡くなり一挙に貧乏になった。それまで特待生だったのが下働きをしなければならなくなった。2回目までの話は、フランスの施設からこの学校に視察に来るという話を巡るものだった。学校は経営難で金が欲しいのだが、生徒のフランス語でのスピーチがうまくいけば仏の施設から助成金がもらえることになった。で、当初美形の真里亜という学生がスピーチする予定だったが、金が絡んだことで学校側はもっと上手な主人公セイラに担当を変える。で、セイラのスピーチはうまくいった。次回からは、この突然の交代への仕返しが始まるのだろう。

   この学校の学院長役は樋口可南子。久々の大悪役だ。学院長の妹役は斉藤由貴。姉に表面上は従いながら鬱屈しているものを抱えており、独りのときはウイスキーを飲んで悪態をついたりする。これがいい芝居なんだ。

   岡田惠和の脚本もいい。原作の雰囲気を残し、妙に「現代の日本」に合わせるような余計ないじくりが一切ない。この割り切りがいい。今風じゃなくアンティーク調な訳だが、それで逆にセレブの世界とはいついかなる場所でもそう変わりはしないのだな、と感じさせてくれる。不思議な雰囲気が出ている。制服や小道具も凝っている。寮でのものすごく立派な朝食シーンとか、妙な説得力がある。

   なかなか素晴らしいと思うのだが、土曜の20時台はウラ番組が強敵だ。フジのめちゃイケに日テレの世界一受けたい授業。数字を取るのは大変そうだ。

   数字はさておき、この時空を越えた観があるドラマは、人間の気持ちの持ちようというものが昔から変わってないことを示している。それに、つらいことがあっても、いじめられても夢を持って行こう、という希望を感じさせるドラマでもある。「女子の夢」がある。計算されたよくできたドラマだ。

      アナクロを 堂々とやる 新鮮さ

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