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三浦春馬にびっくり シュン到来の予感なり

   <サムライ・ハイスクール>三浦春馬がこんなにりりしいとは思わなかった。小栗旬くんには悪いけど、春馬くんにシュン到来の予感。今まで、顔はキレイだけど、あんまり魅力的じゃないなあと思っていたので、成長ぶりにびっくり。

   17歳の望月小太郎(三浦春馬)はヘタレ高校生だ。3年生だから進路を決めなきゃいけないのに、別にやりたいこともなく、毎日プーラプラ。マンガみたいな思い切ったヘン顔をしてみたりして、バカッぽさを熱演する春馬くん。これまでの動く人間書き割りみたいな役とは相当違うね。

戦国武士でござる

   母からは勉強しろと迫られ、出来の良い妹(大後寿々花)にはバカにされている小太郎。それがある日、何気なく入った歴史図書館で、司書(ミムラ)に勧められた古い本の中に自分と同じ名前を見つけてから異変が……。怪しい司書・ミムラのおかっぱ頭と着物姿がすごくきれい。和風もいいな。独特の乱暴な言葉づかいで、見かけとのアンバランスがまた謎めいている。

   じつは、小太郎の先祖は、戦国時代、勇敢な武将で、真田幸村の家臣だったのだ。以来、頭を打つとサムライ小太郎が乗り移るようになる。一種の変身ものだが、衣装が全然変わらないまま、中身だけが一瞬にして別人格にならなきゃいけないので、演じる方は大変だろう。でも、春馬くんはこれをしっかりやってのけている。

   緩みきったフニャフニャの男の子から一転、顔つきも一変して眼光鋭い戦国武士に。武芸に秀で、まっすぐに己を貫く荒々しいサムライ小太郎、刀を構えた大立ち回り。迫力ある若武者ぶりだ。俳優としては至福の役かも。

   同級生の1人を演じている小林涼子って、柔らかい雪かなんかでできているみたいで、今にもはかなく融けてしまいそう。その透明感が印象に残る。それから、大きな図体をして、小太郎よりももっと弱っちい同級生・ツヨポンこと中村剛役の城田優。ナヨナヨ、クネクネしてるけど、これはいくら何でも無理があるんじゃない? 小太郎と共に成長して強くなっていく姿に期待しよう。

   小太郎と父親(岸谷五朗)みたいに、ときどきサムライ言葉でしゃべる「サムライごっこ」をしたら面白そうだな。家や会社で、「では母上、行って参るでござる」とか「課長、この書類にお目を通し候え」とか。背筋も伸びて、歩き方も堂々としそうな気がする。成績が上がったり、売上が伸びたり……しないか。<テレビウォッチ>

                              

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