ピンチ迎えたダルビッシュ その表情に浮かんだもの

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「プロ野球日本シリーズ 第2戦~札幌ドーム 日本ハム×巨人」(NHK BS1)と(フジテレビ) 11月1日 18時5分及び18時~

   地上波と両方で見るつもりだったが、フジの方は、なんとダブル解説と称して、清原和博と野球を辞めてしまった新庄剛志の2人が掛け合い漫才! 新庄は最後は日ハムにいたので、呼ばれても意味があると思うが、清原はただの賑やかし。煩いだけの煽りゲストはビッグゲームの中継には不必要である。辟易して、以後BS1で見た。
   ダルビッシュ有の投球術に魅せられた。というのは、彼が腰のトラブルで体調が万全でないのが画面からも覗われ、痛々しいのに、拙攻で追加点が中々入らない。もどかしさにイライラしたからだ。だが、本人は何とかかわす。元気な時の投球フォームとまるっきり違っていて、上体だけの頼りない手投げである。凡庸なピッチャーの球ならば、すぐにめちゃくちゃ打たれそうなのに彼は持ちこたえていた。さすがにエースであると感心したのである。
   5回の表である。折角2アウトまで来たのに、そこから打たれて満塁になる。ここで小笠原道大である。見ているこちらは「ああ、お陀仏だ、打たれるな」と目を瞑った。ところが彼は天下のホームランバッター小笠原を見事3振に捕った。ダルビッシュは吼えた。翌日のスポーツ新聞もこの場面を1面に持ってきていたが、筆者は結果より、投げる前の彼の表情に、えもいわれぬ興味を覚えた。
   ピッチャーという孤独なポストにいる者の恍惚と苦悩が、一瞬間ダルの表情に過ぎった様に見て取れたのだ。だから野球は面白い。

(黄蘭)

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