市橋容疑者逮捕にみる 警察とマスコミの「欠けた力」

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「市橋逮捕のニュース及びワイドショー」(各局) 2009年11月10日

   やっとホーカーさん事件の市橋達也容疑者が逮捕された。名古屋の美容整形外科医院での情報が出て以来、わっとワイドショーのネタを独占してしまった感があったが、筆者にはどうにも釈然としないものが残った。まず第1に2年半以上も逃走していた間に、全国の美容外科関係施設に対し、千葉の行徳警察署が指名手配の犯人に関する特別な情報提供を全然していなかったらしいことだ。
   バカというかマヌケというか、逃走犯人が整形して顔を変えようとするのは常識ではないか。第2に、昔なら飯場、今なら作業員が潜り込む建設現場などは、恰好の隠れ場所というのは常識であるのに、特別なローラー作戦もされていなかったらしいことだ。ポスターを貼って懸賞金を出して、「ハイ終わり」では犯人なんか捕まりっこない。ここでも近頃の警察捜査における人海戦術の足りなさが窺える。何でもマニュアルまかせで人間力が欠けているのだ。
   メディアの伝え方にも問題がある。美容外科ニュースが流れれば、どどどっと殺到し、別のクリニックの建物を映して抗議を受けるドジぶり「報道ステーション」(テレビ朝日)。両親のインタビューで、10日までは顔を映していたのに、11日突然紗をかけて隠した支離滅裂「とくダネ!」(フジテレビ)ほか。大阪から護送される新幹線の中から生中継する得意満面の記者、ご苦労様だが、映っているのは列車の廊下だけ「ニュース23」(TBS)。万事冷静さに欠けている。

(黄蘭)

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