2024年 4月 19日 (金)

亀田ショックを撃沈せよ! 「坂の上の雲」の今後

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   <テレビウォッチ>NHKのドラマ「坂の上の雲 第1弾」。今2009年は5回あり、3年がかりで完結するという大きな意気込みを感じるスケールのでかいドラマだ。

   明治時代の横浜を再現するなどロケーション作りにも大変な力を注いでいる。当時の鉄道も出てくるし、ロケも松山など各所で行っているし、久しぶりに見所がある作品を見せてもらった。

   司馬遼太郎が明治時代の群像を描いた小説の映像化で、軍人兄弟の兄、秋山好古を阿部寛、弟秋山真之をモックン本木雅弘、歌人・俳人の正岡子規を香川照之が演じる。初回はモックンがイギリス船を見つめる場面で終え、将来の海軍行きを示唆する内容だった。子供時代から始まっており、先はまだまだ長いな、とも感じた。モックン演じる秋山真之は、「天気晴朗なれども浪高し」の電文でも有名な日本海海戦で活躍した海軍の名参謀だ。

   松山から東京へ出てくる場面も描いていたが、今と違って一大事だったことが分かる。船の乗り継ぎも大変そうで、相当高い志がないと決断できないことだったろう。明治という西洋列強へ追いつけ追い越せという時代。富国強兵や殖産興業が言われ、「坂の上」を仰いでそこまで歩かねば、という空気だったことも伝わってきた。国民ひとり一人が自立して取り組むことも求められたのだろう。

   江戸時代からの大転換は、今年の政権交代どころの騒ぎではなく、大変な大変化だったはずだ。帯刀などの特権を奪われた武士階級の不満も大きかったようだが、そうしたものを超える目標というか、国家としての志というか、そうしたものが時代を引っ張ったのかもしれない。今の若い人にこうした感じは理解できるだろうか。

   ドラマの今後はモックンがどれだけ頑張るかにかかっているだろう。まだ不透明な部分もあるが、周りの配役もすごいし期待したいドラマだ。NHKではなければ作れない骨太な作品で、こうしたドラマを作ろうという志もまた立派だ。そうした志が出演者たちにも乗り移っているようにも見受けられた。

   …と、書いてきたが、見たのはDVDで録画した後。日曜のこの時間帯は、ウラのボクシング、亀田興毅―内藤大助戦を見てしまいました。視聴率は亀田戦43.1%に対し、坂の上の雲17.7%だった。

      大巨編 亀田のパンチ 浪高し

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