テレビから「人工の匂い」 「爆笑」太田の心配とは

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<テレビウォッチ>どうも私は匂いに「弱い」。アロマオイルを扱う店に入ると、思わず何か買ってしまう。街中で風に乗って香水の匂いが流れてきたら、一生懸命にその品名を考えてしまう。

   12月は「プロフェッショナル」の放送が休みのため、「爆笑問題のニッポンの教養」を紹介する。我ながら自分は匂いフェチであると自覚させられる事が多い。だがある程度、人間は生まれつき匂いに敏感である。忘れられない匂いの記憶を、だれもが持っているはずだ。今回、爆笑問題の2人が訪れたのは、東京工業大学で匂いの研究を行っている中本高道准教授。

どうなるリアリティ

   匂いは映像や音声と違い、記録することができないものだ。そんな匂いを、中本は科学的に研究している。世の中に匂いのパターンは数十万通りあると言われている。中本はその匂いをデータとして測定できる装置を開発。さらには、様々な匂いの素を掛け合わせる事で、その匂いを複製させる。テレビに匂いの調合装置を取り付け、放送時に匂いデータも同時に送信させると、視聴者に匂いまで届けることができるという。

   太田「匂いを人工的に作るじゃないですか。すると匂いが氾濫することになりますよね。テレビから送られてくる情報は絶対何かが足りないはずなんだけど、それで実際その場にいなくても見た気になっちゃう。それこそ匂いやなんかが付け足してできるようになると……」

   ますます嘘の世界を、現実の事のように受け止めてしまう。そのことでマイナスの側面がおこるという事はあり得ないのか、と続けた。

   中本「疑似体験が本物と思っちゃうと、そういうことがあるんじゃないですかね。例えば、ゲームの世界で子どもが浸りきっちゃうとそれが本当だと思っちゃう、ってことがありますよね」

   それに続いて太田が、昔の人はもっと匂いに敏感だったような気がする、と続けた。田舎に行くと季節の移り変わりを、微妙な匂いの変化で感じたりする事がある。本当の匂いのリアリティが、匂いの氾濫で失われるのではないか、と太田は言った。たまに意識して匂いを嗅ぐからこそ、匂いの記憶は強烈なのではないか。テレビ画面越しに調合された匂いが楽しめるようになったら、なにか少し寂しい気もする。

慶応大学・がくちゃん

爆笑問題のニッポンの教養
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