大平が角栄に迫った事 面白かった密約秘話

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「クローズアップ現代 岡田外相に聞く核密約新事実」(NHK)2009年12月7日 19時半~

   密約自体の説明は繰り返さない。面白かったのは、田中角栄が総理大臣を失脚する前、大平正芳が田中に、「退陣の前に(密約はなかったと国民に嘘を言い続けてきたことの真相を)明らかにして、この問題を片付けて行ってくれ」といったのだが、角栄はあっという間に退陣してしまったので実行出来なかった。つまり、クリスチャンの大平は嘘をつき続けることが苦痛だったのだろう。
   4年後、総理大臣の大平正芳は、娘婿の森田一総理秘書官と、伊東正義官房長官と、側近中の側近だった加藤紘一衆議院議員の3人を集めて、密約を明らかに出来ないかと切り出したという。この時の3人の答え。伊東官房長官は「うーーーん」、森田秘書官は「それは駄目ですよ」、加藤議員は「駄目じゃないでしょうか」。まだ左翼が元気だった頃の話だ。森田は大平が、「イントロダクション(持ち込み)」について深く悩んでいた姿を何度も目撃している。
   後年の我々から見れば、バラしてしまえばいいものをと考えるが、権力の座にいる人間にとっては、政権存亡の危機になるかもしれない芽が1番の恐怖だったのだろう。大平はストレスで急死した。岡田外相はいう。「歴代の総理が、中身も説明せずに、ただ密約は『ありません』と言い続けてきたことはおかしい。一定の外交的秘密は仕方ないが、国民の見えない所で何が行われているかわからない(のは問題だ)」と。真っ当な意見であるが果たして世界で通用するか。

(黄蘭)

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