「寒波分かれば登らない」 富士山登頂ベテラン語る

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<テレビウォッチ>皇居前のカメラがとらえた今朝(12月21日)の富士山は朝日に映えて一段と美しかった。

   4日前の17日深夜『魔の山』と化したこの富士山で登山中の2人の命が奪われた。番組では、無謀な登山だったのかどうかと取り上げた。

厳しい

   事故に遭ったのは、元F1レーサーで冒険家の片山右京(46)と『片山企画』事務所のスタッフ2人。片山によると……

   12月17日の早朝、御殿場登山口から登り始め、17時ごろ6、7合目付近でテントを設営し、2~3人用テントにスタッフ2人、片山は1人用テントで就寝した。

   深夜、強風でポールが折れたため外に出たところ、2~3人用テントがないのに気づき探したところ200メートルほど下までテントが飛ばされていた。そこで2人を発見した。

   翌日11時ごろまで2人を介抱したが、死亡したと判断した片山はひとりで下山したという。

   この日の富士山7合目付近は、寒気が入り込み-24.9℃、風も台風並みの20~25m。風が1m強まるごとに体感温度は1℃低下するというから相当な寒さだったに違いない。

   富士山登頂527回というベテラン登山家によると、「冬場は立っていることさえ難しい。今回のように寒波が来ると分かっていれば最初から登らない」という。

   やはり無謀な登山だったのだろうか??

   山岳遭難の法律に詳しい弁護士によると「単純な仲間同士の山行で事故に遭ったので、民事責任は生じにくい」という。

   今回の登山は、片山が来2010年1月に企画していた南極の最高峰・ビンソンマシフ(標高4892m)登頂のトレーニングだった。

   リーダーは片山で、同行した2人は会社の部下。法的にはともかく、当然リーダーとしての責任はある。

   同行した1人は冬山経験の乏しい初心者という。アイゼンも効かないようなアイスバーン状態でしかも強風では疲労困憊だったろう。

   しかも登山計画書を提出していなかった。強制されたものではないが、提出するのが最近は常識になっている。とくに冬山の場合は……

   それやこれやリーダーの判断に甘さがあったのではないか、とみられてもやむを得ない。

   それでも亡くなった男性の妻は「好きな山で逝くことができてよかったと思います」と。遺族はそうとしか言いようがないのが山の遭難だ。

   スタジオでは、キャスターのみのが「冬山は厳しいですね~」。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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