経費節減より深刻 「09年TV番組」質低下の元凶

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「2009年の年末に当たり、地上波テレビ界への注文」(各局)

   こういうタイトルをつけたが、大新聞が盛んにやっている今年の回顧ではない。たった600字で回顧など書く字数はない。独断偏見による重箱の隅をつついた注文だ。(1)プロゴルフ最終戦日本シリーズJTカップで、本当に久しぶりに丸ちゃん・丸山茂樹が涙の優勝を遂げたのに、テレビカメラは下の方の石川遼ばかり追いかけていた。遼頼みはCFのスポンサーを利するだけで、決して新しいスターの誕生には貢献しない。(2)近頃はドラマの間にCMではなく、通販とCMの間にちょこっと番組があるような印象だ。しかも、1時流行った金貸しCFは規制されたが、外資系保険のCMだらけ。つらつら考えると、この宣伝料を消費者は料金に上乗せされているわけで大損している。招き猫だのアヒルだのには誤魔化されまいぞ。(3)公序良俗と日本語はテレビが率先して乱している。バラエティにおける若い女どもの下着と見紛う重ね着ルックと汚いタメ口。出演料が安いから手軽に使われる関西系お笑いタレントの超下品マナー。筆者のイギリス人の友人(30代の男性)が、こんなテレビを垂れ流している国は、世界中で日本だけだと顔を顰めている。
   来年早々筆者は「ネット時代に地上波テレビは生き残れるか」というタイトルで講演を頼まれているのだが、地上波の現状を考えると、テレビの未来はお先真っ暗である。経費節減による質の低下よりも、テレビマンの脳味噌の中の節操の無さが1番問題なのである。

(黄蘭)

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