がんがテーマの番組見て 気分が明るくなった理由

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「NHKスペシャル 働き盛りのがん」 2009年12月26日 21時~

   本年最後の当欄に取り上げる内容がガンというのは相応しくない、気が滅入るような感じもするが、今や国民病といわれ、20代からガンに罹る人も増えている時だ。「働き盛りの・・」のタイトルに惹かれて見てみた。暗くはなく、前向きで同病の患者には勇気を与える内容だった。スタジオ司会は娘をガンで亡くした俳優の児玉清。
   60代のビジネスマン・関原健夫は39歳のニューヨーク在住時代に大腸ガンの手術をして以来、6回もガン切除手術をしてきた。今も元気に画面に登場している。知的な容貌の男性である。彼の経緯はドラマにしてみせるのだが(構成演出・岡崎栄)、大腸ガンは5年生存率が20%と告げられたほどの進行状況で、事実、リンパ節への転移もあった。その人が20年以上も元気で生きているのである。
   他にスタジオには20代や30代で現在ガンと闘っている男女が数人経験を語る。顔出ししているくらいだから、彼らの病状や術後の経過も絶望的ではないわけだ。つまり、死の病とされてきた癌が、ある程度征服された状態にまでなってきたと言えるのだろう。
   ドラマ部分では、次々に転移や再発を繰り返しても、その度に手術に挑む関根の不屈の精神力に脱帽する。普通は鬱になるか、神を呪うか、6度も自分の体にメスを入れる宿命から逃げ出そうとするだろう。関根の周りには、信頼できるいい医者がいたのだ。万人が関根の様な幸運に出会えないかもしれないが、告知さえ憚られた時代からみれば、格段の進歩があると気分が明るくなったのである。

(黄蘭)

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