「聴くアート」って何? 風と遊び波とたわむれる
2010年01月27日10時02分

(c)NHK
NHKの若手制作者たちが、演出・プロデュースするドキュメンタリー番組「ドキュメント20min.」。今回は、「聴く」を模索し続ける、世界的サウンドアーティスト・鈴木昭男にスポットを当てる。
鈴木は、音を作ることに主眼を置いたサウンドアートの世界に、「聴く」という新たなフィールドを開き、国内外で高い評価を得ている。京都府京丹後市にある淡水湖「離湖」のほとりに立つ小屋で、サンタクロースのような風貌の鈴木は、ひねもす自然の音と戯れている。手製の楽器「アナラポス」で風とエコー遊びをし、日本海の荒波と浜辺の漂流物が奏でるシンフォニーに耳をすます。
番組では、「人間が生まれつき持っていた無垢な感覚、聴覚を取り戻したい」という鈴木に密着し、耳の奥に潜む「人間本来の音に対する無垢な感覚」とは何なのかに迫る。