ほめて褒めてほめまくれ! ほめられて伸びる定着率・業績…

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<テレビウォッチ>「最近、ほめられたことは?」。今回の放送の冒頭で、番組はそう問いかける。続いて流れた街頭インタビューのVTRでは「ないです」「ないですね」の合唱。

不況でギスギス・イライラ…

   不況のなかで、仕事でも家でもプレッシャーが強まり、あせりや不安、失望が跋扈する昨今。世の中みんなギスギス、イライラ、トゲトゲしているのではないか――。番組はそう懸念している。もっとも、そう伝える国谷裕子キャスターはいたって穏やかそうなので、あまり深刻な感じはしない。

   とにかく、こんな世の中だけに「ほめられる」ことを求める人が増えているらしいのだ。また「ほめ方」を学ぶ人もいる。「誰かにほめられることで、やる気がわいてきたことはないでしょうか」と、国谷キャスターが「ほめる」ことの効用を説く。

   「ほめ言葉のシャワー」という本があるそうだ。自費出版だが、口コミなどで話題が広がり、約1万5000部売れたのだという。さりげない、とりたてて飾り気のないシンプルな「ほめ言葉」が集められている。この本を見て「救われた」という女性がいるというので、番組は彼女を取材した。

   京都の小さい子供2人を子育て中の女性。自分も夫も多忙で、味気ない生活に孤独感をつのらせ、むなしい気持ちに苛まれていた。そんなとき、この本の「いつも一生懸命やってるよね」との言葉を見て、涙が止まらなくなったという。

   それから、「ほめ言葉」をノート記録するようになった。「ママ、やさしい、やさしい、やさしい」といった長女や、身の回りの人たちの言葉を書き記す。「(ほめ言葉ノートは)財産というか、『これでいいんだよ』と自分を認められるお守り」だという。

「ほめる」に特化した調査会社も

   「ほめる」ことに特化した一風変わった調査会社がある。この会社では、飲食店などの「覆面調査」を行う。マイナス点、問題点を洗い出すのではなく、笑顔での対応がよかった、などと客の立場から店員をほめる。ある居酒屋では、従業員がすぐ辞めてしまうので困っていたが、「調査」が店員のモチベーションアップになったのか、店員の定着率がよくなったという。

   この会社は「ほめる」訓練や研修の指導もしている。自然とほめあえる職場をつくりたいという自動車販売会社での研修――。「まずは社長から……」と促された社長が、「商売人としては一級品だ」といった調子で、社員をほめていく。社員のほうは「意外と見てくれるんだなと……驚きもあり、うれしかったですね」などと、満更でもない様子である。

   これを見ると、ほめ言葉には大変効能がありそうだ。どこかの会社も、社員に対して、もっとほめ言葉を増やしたらよいのかもしれない。しかし、「口先だけで……」「ほめ言葉より、○○をくれ」といったレスポンスばかりになる可能性が高そうな気がしないでもない。

ボンド柳生

*NHKクローズアップ現代(2010年1月26日放送)

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