2024年 4月 20日 (土)

「当選」貴乃花勝利のウラ 改革と裏切りと朝青龍

<テレビウォッチ> きのう(2月1日)行われた相撲協会の理事選で、貴乃花親方が10票を獲得して当選した。事前の支持票は7票だったから、3票の見えない支持が寄せられたことになる。さあ、造反したのはだれか、とたたみかけるが、そんなもの分かるはずもない。

マル付け方式に

   この結果は、選挙のやり方のお陰だ。これまでは投票箱の真ん前に、5つの一門を代表する5人の親方がデンとすわってにらんでいた。記載漏れがないように、という理由だったが、事実上の監視だった。まるで漫画だ。

   さすがに「おかしい」と、今回は文科省からもチェックが入ったりして、普通の選挙の投票所みたいになって、用紙も候補者名の上にマルをつける方式に改められた。これでだれが造反したかもわからなくなったわけだ。

   貴乃花を応援した親方たちも「びっくり」「うれしい」というばかり。わずか10票をめぐる争いなのに、票を読める人はいなかった。まさしくこれが相撲の世界だ。相撲ジャーナリストの杉山邦博、生島淳両氏が出演したが、見方は分かれた。

   杉山は、「(最下位が)9票と9票で決選投票になる(見通しだった)」といい、生島は「はじめからめどがあって立候補した。番狂わせじゃない」という。しかし、それ以上踏み込む材料がない。

厳重注意?解雇?

   貴乃花親方は、「身の引き締まる思い。重圧を感じる」と硬い表情だった。何ができるかはこれからだが、生島は「何の担当になるかだが、30代の理事誕生は大きい。改革の機運が若い親方の間に渦を巻いていた」という。

   みのもんたが、「何がいちばん大きい問題ですか」

   まずは、朝青龍の暴行問題だ。理事会はこの日「調査委員会」を作ったが、武蔵川理事長は「暴行が事実ならそれなりの処分は覚悟しないといけない」という。これに杉山が「チェンジはもう待てない。調査委員会だって遅すぎる。ことが起こって3週間ですよ。4日の理事会で即決してほしい」

   みのは、「理事長のいう『それなりの処分』とは? 厳重注意が何度もあって、2場所の休場があって今度は暴行だ。わからないのが、示談がどうとか、何かなきゃ示談なんてないんだから」

   さらに、「厳重注意なのか解雇なのか、それとも横綱自身が決めるか。4日には出してほしい」といったあとで、カメラに向かって、「横綱、いいたいことがあったら、朝ズバッまだやってますから、駆けつけてくれればドカンと時間とります」。むろんいつもの口から出任せだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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