2018年 7月 23日 (月)

木村佳乃のエリート刑事役 「好演」にひっくり返った理由

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「凍える牙~女刑事・音道貴子」(テレビ朝日) 2010年1月30日 21時~

   乃南アサ原作、女刑事・音道貴子シリーズの1作目、直木賞受賞作のドラマ化である。オオカミ犬と呼ばれる狼と大型犬との交配で作られた犬が殺人の実行犯という、おどろおどろしい内容であるが、主人公は美人の警視庁エリート女性刑事・音道(木村佳乃)で、一緒に組むのが叩き上げの滝沢刑事(橋爪功)だ。
   連続殺人は、よくある過去の出来事が元になった復讐の物語で、あまり意外性はない。昔、娘を陵辱された元警官が、オオカミ犬を飼育して凶器に育てていき、やがて当時関わったワルたちへ復讐を遂げる話である。小説で読めば恐らくスリリングで怖いのであろうが、映像で見ると、都会の中でオオカミ犬がウロチョロし、人を殺すシチュエイション自体が何とも信憑性に欠け、没入できない。
   しかも、音道はバツ1の孤独な生活者で、職場ではあからさまに女おんなと嫌味を言われる。だが、実は元白バイ警官の中でも優れた「とかげ」と呼ばれるバイク追走隊のエリートであり、颯爽と実行犬の【疾風(はやて)】を追いかけるのだ。ちょっとステレオタイプ過ぎないか。女刑事だとオヤジに嫌われるという設定も古い。
   橋爪は、腹の底ではお姉ちゃんと組ませられたのを毒づきながら、礼儀正しく有能な音道に一目置かざるを得ないジレンマを巧みに演じていて流石であるが、木村は悪いけど取ってつけたように強張った演技で生硬だ。新聞に好演と書いてあったのでひっくり返った。

(黄蘭)

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