小池栄子の体当たり女っぷり 濃い、なんて濃いの

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宿命1969――2010>な、なんて「濃い」ドラマなんだ! 主役を演じる北村一輝の顔が濃い、小池栄子の体当たり女っぷりが濃い、奥田瑛二のふてぶてしさが濃い。しかし、むろん濃いのは役者のせいではない。権力と野望、厳然と存在する階級意識、持てる者と持たざる者、愛と復讐、出生の秘密……といった骨組みが単純明快だからである。これに難病か記憶喪失でも加われば、そう、まるで韓流ドラマだ。

政略結婚巡り…

   1969――2010というからには現代の話なのだろうが、どうも古くささを感じてしまう。全体に昭和の匂いがする。1969年の安田講堂事件との因縁話にしたいのだろうが、それなら現代ではなく、せめて10年前の話にしたらどうなのだろう。10年前なら、与党・民自党が日本を動かしているという前提も、まあ不自然ではない。

   それに2010年では、主人公の有川崇(北村一輝)はもう40歳、これから結婚して政界に進出し、首相を狙おうというにはちょっと遅いんじゃないの? 晩婚化に合わせているのか? それとも政界に入る前に官界に勢力基盤を作っておくというわけか?

   崇は財務省のエリート官僚。母・三奈(真野響子)の意を受けて大物代議士・白井愼一郎(奥田瑛二)の娘と結婚しようとする。有川家の金と白井家の権力を結びつける政略結婚である。

韓流ドラマ?

   白井の娘・尚子(上原美佐)は花嫁修業のお嬢様をしながら、「私は政治家・白井愼一郎の娘です(キッパリ!)」といって政略結婚を誇り高く受け入れようとする。しかーし、である(ここで妙に力が入る私)。「政治家の娘」に誇りを持っているなら自分が政治家になればいいだろ? かの田中真紀子サン、野田聖子サン、若いところでは小渕優子サンなどいっぱいいるじゃないの。男に「1番高いところ(首相夫人の座)へ連れていってやる」なんていわれてその気になってどうする!

   唖然としたのは、崇が自分の子だと打ち明けられた白井が、それでも縁談を進めようとしていることだ。異母兄妹ではないか! しかし、待てよ、韓流ドラマ同様、どこでどんなご都合主義のドンデン返しが起こるかわからないぞ。じつは娘が自分の子ではなかったとか……。原作は読んでないし、読む気もないから、それも楽しめそう。

   また、母・三奈が、実際に会うまで白井が昔の恋人だったことに気がつかないというのもおかしいと思うなあ。名字が違っていても、私なら名前を聞いただけで、灼けたナイフを胸に刺されたような気がしちゃうぞ。

カモノ・ハシ

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