この番組は見てみよう 「街もの」知的な楽しみ方

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「空から日本を見てみよう」(テレビ東京) 2010年2月4日 19時58分~

   秀逸な知的バラエティ・ドキュメントである。テレビ東京は【街もの】に強い。「アド街」しかり「レディス4」の中の街散歩しかり。10月から始まった当番組もアイデアが抜群なのだ。地べたの散歩とヘリでの空撮を組み合わせて、わが町を探訪する。今回はお茶の水駅から始まる総武線の沿線を、空から舐めるように千葉まで撮る。
   面白いのは俯瞰した町並みの中の、目立つ建物の名前に地図上でタッグをつけて、あれっと思ったら地上で訪ねる。例えば計測器だけを売っている店で、太った人を赤外線サーモグラフィで見るとまっ赤っ赤だと証明する。リセ・フランコ・ジャポネ・ド東京というフランス人学校が秋葉にあると学校の子供たちを取材する。こんな学校の存在は知らなかった。カリキュラムは本国と同じだそうだ。
   ナレーションがまた秀逸で、画面の左上には「くもじい(雲爺)」のマンガ。声は伊武雅刀で、右上の「くもみ(女の子)」とユーモラスな掛け合いトークで説明をする。法華経寺では白い僧侶の行列が空からもはっきりと異様に見え、これは1日7回の水行であり、修業は100日も続くのだそうだ。また、真ん○なビルがあり、これは戦時中に海軍無線電信所だった所だ。例の第2次世界大戦の発端となった電報、【ニイタカヤマノボレ】はここから発信されたのだとか。無線電信があらゆる方向に均等に発信されるように建物が円形をしているとの説明で、歴史の闇を覗き込む気分になったのである。

(黄蘭)

採点:2
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