「ワケあり」激安商品 破竹の勢い
<テレビウォッチ>通常6000円のいくらが2999円。レストランのボトルワイン3800円が半額の1900円。菓子パン通常120円が29円?? その安さのわけを米田やすみがレポートした。
2年で年商1億円
キーワードは「ワケあり」。みのもんたが「ボクの大好きな言葉だ」という。ずばりその名を名乗る企業があった。札幌のネット通販会社「ワケあり市場」。起業からわずか2年で年商1億円を達成したのだと。
米田が石狩市にある、-25度という冷凍倉庫を訪ねた。常に40品がそろっている。どれも通常より3-7割安だ。たとえば豚丼の具。安い理由は、一般ものより簡易包装だというだけ。「え、簡易包装というだけで?」と米田。
カニ爪は折れていたりフジツボがついていたり。頭のないホッケ、いくらにはつぶれた皮が入っている。ほたてはちょっと不揃い。特上たらこは皮に破れが……もともとは高給食材だから、味は逸品だが、こんなワケありで、お値段ががくんと下がる。
グルメ情報検索サイト「ぐるなび」も、2年半前から「ワケあり商品」を扱い始めたが、いまでは当初の15倍に拡大、すっかり定着した。その企画会議をのぞくと、「松阪牛の牛トロフレーク」「ワカサギの佃煮」「バレンタイン用のチーズケーキ」……次々に商品が出る。
チーズケーキのワケありとは、焼いた型からはずれないので、型がついたままだという。値段は、2800円が1980円に。高級バフンウニは色の悪いオスはうんと安い、といった具合。
形が悪くても味は…
大阪・黒門市場にある「ワケあり」専門店では、菓子パン29円は、少し焼き過ぎとかつぶれとか。これで「赤字ではありません」と。
他にも、産地ブランド力の差からくる安い本マグロ(千葉・市川)、失敗した印鑑を削り直し(板橋)とか、あるわあるわ。スタジオにも並んだ。
松阪牛の切り落とし300グラム4500円が1980円。切り落としなので、形が悪い。ズワイの爪1キロ5000円が1980円。みのはひとつつまんで食べちゃったが、「うまい」。これは、有名料亭用だったが、メニューから外れたのだと。
ほかにも、バレンタイン用に作ったが間に合わなかった生キャラメルとか、「のちほどゆっくり」(笑い)
これらはかつては、商品にならなかったのだと。売る方がバカだったのか、買う方がいけなかったのか? いま、不況のお陰でようやく正常になった?