日本のダイヤが正確な理由 女性の網タイツのお陰?

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<テレビウォッチ> 東京圏に住む人々にとって、毎日の生活の足である鉄道。都市の交通システムは複雑そのものだ。各駅停車・準急・急行・快速・特急などなど、様々な速さで進む列車が行き交い、抜かし合い、他社の路線に乗り入れる。地方からやってきた私のような人間は、まず始めに、その複雑を極める鉄道交通システムに圧倒されたものだ。

現場に足運ぶ大切さ

   今回のプロフェッショナルは、鉄道の運行スケジュールであるダイヤグラムを作るプロ。通称スジ屋と呼ばれる鉄道ダイヤ作成者・牛田貢平。9つの路線、179の駅を抱える地下鉄会社・東京メトロに勤める。

   複雑な一方で、それがとても正確に運行されているのが日本の鉄道のすばらしいところである。ニューヨークのMTAの地下鉄など、時刻表はおまけ程度に存在するが、全く役に立たない。日本の正確さを支えているのが牛田の作る、ダイヤだ。牛田は東京メトロの中でも輸送人員の最も多い東西線を担当する。

   牛田が大切にするのは、現場に出て、その空気をしっかりと感じること。つまり、数字上の利用者だけで、発車させる本数を決めないということ。

   「現場に足を運んでみたときに、数字上はこうなんだけども体感的にはそうじゃないよねと、ですから現地に足を運んでみないと何も始まらないんですよね」。

5秒単位の工夫

   ここ2年で、東西線は圧倒的に遅延が少なくなったという。かつて、ドアの開閉時間は机上の理論で決められていた。牛田が行ったのは、各駅、列車ごとの利用状況の調査。そこから得たデータで停車時間を5秒単位で決め直した。結果、遅延が減った。

   このダイヤはペーパーベースなのだが、そこに隙間なく線が埋め尽くされている。縦に駅名、横に時刻が記されており、そこへ運行プログラムを線で記入する。高度な思考を伴う、緻密な作業である。

「この(スジの)残像が焼き付くんですよ。今日は限界だから帰ろうと思って電車に乗ったときに、網タイツを履いてらっしゃる方が見えた。よく見ると数字とか記号みたいなものが見えるんですよ(笑)」

   鉄道オタクでもそうでなくても、鉄道の裏側を見るとドキドキする。2、3分の遅延に舌打ちせずに、鉄道の裏側を想像してみるのも面白いかもしれない。

慶応大学・がくちゃん

   *NHKプロフェッショナル 仕事の流儀

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