日本ジャンプ団体5位 長野の栄光と世代交代の失敗
<テレビウォッチ>きょう(2月23日)の速報は、ジャンプの日の丸飛行隊、最後の団体戦だ。葛西紀明(37)以下の4選手の勇士が次々に映し出される。かっこいい。葛西は140メートルの大ジャンプをみせた。しかし、成績は5位だった。え?
「すがりついてしまった」
要するに、他の4か国のチームはもっといいジャンプを見せたということなのだが、その映像はまったく出ない。かろうじてトップの1人の映像がちらりと出ただけ。だからどう違うのかの比較もできない。こんな報道ってありか?
最後の葛西のジャンプでは、「16歳での世界デビューからこれが22度目の冬」とアナウンサー。みんな知ってる。栄光の長野の生き残りである。そして事実、彼がいちばん距離を出した。
葛西は「140メートル飛べたので」と満足気。「これからもがんばりたい」と語っていた。しかし葛西は37歳だろう。なのに他は伊東大貴24歳、竹内拓22歳、栃本翔平20歳だ。このギャップはいったい何なのか。
三屋裕子「なんでこんなに勝てなくなっちゃったんでしょう?」
荻原健司が、「若い選手の養成、世代交代ができてない。他の国は、20代前半の選手をそろえてる。長野がよかったので、それにすがりついてしまった」
仕分け対象に
そしてその後の不況で、企業の支援が細ってしまった。
みのもんた「政府、国としてできないんですか?」。
荻原は現職の参院議員だ。しかし、「先日の事業仕分けの対象になってしまった。ただ、スポーツ界も反省しないといけない。仕分けに取り上げられるものなんだという認識をもたないと」という。
三屋は、「人を育てるのは時間がかかる。成果がでないこともある。しかし感動を与えてくれる。スポーツの位置づけが必要」
みのは「大会が終わると、すーっと火が消えちゃうから」
そう、その間に国全体で何ができるかだ。今回絶好調の韓国のスピードスケートをみれば、よくわかる。