2018年 7月 21日 (土)

五輪選手を甘やかす 日本メディアの罪と罰

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「バンクーバーオリンピック報道総括」(各局) 2010年2月

   相変わらず日本のテレビ報道は選手に対して甘い。行く前には、例えば15歳の高木美帆をチヤホヤと持ち上げ、あたかも金メダルでも取りそうな期待を持たせた。ところが、本当の実力は入賞も出来ない地を這うような20位台。モーグルの上村愛子に関しても、今回は他の国際試合で負けまくっていたのに、メダル確実のような報道が繰り返された。過保護もいいところである。
   筆者はよく外遊するが、数年前、あるオリンピック期間と重なった。フランスのテレビのライブを見ていたら、個人競技で好成績を挙げられなかった選手が控えに戻ってくる度に、オバサン・ジャーナリストがマイクを突きつけた。日本のように同情的に「残念でしたね」などとは決して言わなかった。いきなり、「あなたは何故負けたのか」「敗因は何であったか」と突っ込むのだ。実に厳しく率直で素っ気ない。敗者に対して当然聞くべき言葉なのであった。
   テレビ屋さんにとっては、有名なスポーツ選手は将来のお客様なのである。ちょっとルックスがいいと、引退後にMCや解説者として使う。だから、今から反感をもたれないようにヨイショしておこうとの魂胆ではないかと疑いたくなる。
   だが、日本人選手がオリンピックやその他の国際的大舞台で本番に弱いのは、こうしたメディアの過保護が詰めの甘さをもたらし、結局、選手たちをスポイルしていることに気づかなければならない。

(黄蘭)

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